エコ・ウオーズ 低炭素社会への挑戦 (朝日新書)
2010年4月6日 読書
こうして本にするには相当の加筆もあっただろうけれど、新聞「記者」の基本であらゆる取材を組み合わせてある程度ジャーナリスティックに仕上がっているのは評価できる。電力9社独占分割体制と発電所というサプライヤーと送電網というディストリビューターの一体化した電力会社という日本の特殊事情がスマートグリッド化を阻み、更には売って何ぼの商売が妨げになる。業界の圧力姿勢をきちんと書いているのもジャーナリスティックでよい。乾いた雑巾の嘘もテレビラジオなら流せても、新聞かこうした本なら隠さず書けるか。
批判的なのは褒められるが、産業構造はどう変わったら良いか、或いは-25%から漏れることに対するペナルティと救済方法と言ったことに対する対応を述べず、幾つか優良事例を挙げるだけで夫婦善哉にまとめで列記するのは頂けない。
-25%というのは産業界の組み換えを促し、新しい産業を勃興するもの、グローバルケインズ問題で解決に向かおう・・・とか、もうちょっとあってもいいんじゃないか。
取材、考察、批判、は良く出来ている。が、所詮ジャーナリズムで終わっているのは、何とも物足りない。ある程度資料価値はあるけど。
批判的なのは褒められるが、産業構造はどう変わったら良いか、或いは-25%から漏れることに対するペナルティと救済方法と言ったことに対する対応を述べず、幾つか優良事例を挙げるだけで夫婦善哉にまとめで列記するのは頂けない。
-25%というのは産業界の組み換えを促し、新しい産業を勃興するもの、グローバルケインズ問題で解決に向かおう・・・とか、もうちょっとあってもいいんじゃないか。
取材、考察、批判、は良く出来ている。が、所詮ジャーナリズムで終わっているのは、何とも物足りない。ある程度資料価値はあるけど。
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