過去の山での遭難事故の数から入り、メカニズムや構造を解析し、第三次登山ブームとなった現在の遭難と救出の事件簿、更にはツアー登山の問題点などに関して解析し論じたなかなかの力作。救助を呼ぶとは恥を知れ、と言うのは金言である。

 簡単な話、登山と言うのは危険の塊である。それでもなお、登山と言うものには魅力があるし素晴しいものだと思う。如何にリスクを最小化するか、緊急時の対応をどうするか、は考えておかねばならないことだ。私自身夏山とはいえかなり危険な登山を経験したので、ある程度はわかる。怖いのは、自分のレベル、能力をと言うものを考えない向こう見ずさ(これもYHの登山で経験した・・・山の経験者は私一人)、まあそれが若さゆえなら何とでもなろうが、私自身体力の衰えを感じるなかをどう楽しめるようにするか、と言うのは難しい課題だ。

コメント

ミハーハハ
2010年3月8日12:02

息子が山岳部なので、ぜひ読んでみたいと思います。

最近はツアーが盛んで、それほど経験のない人も登山に親しんでいますが、基本は
登山はきちんと知識を学び、経験者のもとで学びながら行っていくものですね。

登山ブームであるにも関わらず、山岳会に入る人が少なくなっているとききます。

山を愛する人のすそ野が広がるのは良いことですが、自分の命を自分で守るために必要な知識、技術もなく山に入って欲しくないですね。

(という私は里山、近辺の低山しか経験ありませんけど)

淵瀬春秋
2010年3月8日18:18

ミハーハハさん、コメントありがとうございます。

 きっと山岳部では本で読む以上にいろいろな実際の知識は得られると思いますし、チームプレイも学ばれていることと思いますが、出会いたくない緊急時のことを座学で知っておいて悪くはないと思います。

 仰るとおりで、普段から体を作っておくこととか、山はトライアルに行くのであって、運動不足を解消するために行くところではない、と言うことが、忘れられつつあり、旅行のような感覚でツアー登山に参加する人が多いそうです。その面では残念さは隠せません。

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