人口は減少するが、それは当然の成り行きであることを説き、新たな需要創出と雇用形態、人材活用によって労働集約型で国民あたりのGDPを担保出来るとする。また、世代により扶養の形態を変えなくてはならないが、世代間での資本移転・世代内での資本転移を進める事で何とかなるとする論理で構築されている。
 適当にアジっているところと、はみ出て支離滅裂になっている部分はあるものの、2000年頃の格差ならまだ何とかなっていた・現実には死に銭が発生するんじゃないかということ・会社に過度の利潤追求と増大するだけの内部留保が労働者に還元されない現実・・・など、10年経ってみると、2000年時点でもハードランディングと世代的・国民的合意が必要だったのに何の施策も行われていないことから、人口減少という事だけは当たっているものの、提言的な事はますますリアリティを失っていると思う。
 ただし、人口が減ることが悪いことじゃない、と言う論旨は常軌を逸した産みませう節より余程説得力がある。路線を変えるのは難しいんだろうね。フェミニストにしても。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索