現代思想の断層―「神なき時代」の模索 (岩波新書)
2010年2月22日 読書
現代思想の解説本ではなく、4人の欧州の思想家の思考的断絶を時間軸に沿って考察した現代思想論である。印象的なのは、ニーチェ以後・神の死後に関する大きな物語の変化における、思想家たちのアメリカ体験でどのような刺激・影響を受けたのか、である。第二次世界大戦付近のアメリカは欧州とはまったく違う思想文化・社会制度で違いが際立っていたわけで(今も違うと思うけど)、その新鮮さには目を見張るものがあったようだ。
私も10月終わりに敵情視察の感じで学会で行く予定だが、新大陸が主催の国際学会の雰囲気とはどんなものか、興味津々であるのが、いっそう楽しみになった・・・もちろん、ケンタッキーのAgricultural Research Serviceを訪ねることも。 CNNで聞くアメリカは何とも偉大な田舎という感じだけど、どんなもんかな。
本書は歯ごたえのある文体だが、平易でしかし結構含蓄がある文書だったと思う。その面で次のページをめくるまでがまだるっこしいようで、非常にわくわくしながら読めた。現代思想論としても面白いが、思想家史として人物に迫る面でも面白く読めると思う。
私も10月終わりに敵情視察の感じで学会で行く予定だが、新大陸が主催の国際学会の雰囲気とはどんなものか、興味津々であるのが、いっそう楽しみになった・・・もちろん、ケンタッキーのAgricultural Research Serviceを訪ねることも。 CNNで聞くアメリカは何とも偉大な田舎という感じだけど、どんなもんかな。
本書は歯ごたえのある文体だが、平易でしかし結構含蓄がある文書だったと思う。その面で次のページをめくるまでがまだるっこしいようで、非常にわくわくしながら読めた。現代思想論としても面白いが、思想家史として人物に迫る面でも面白く読めると思う。
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