何に対して、何のために、どんなものを、何時までにどれだけ調達するか。そういった基本が国防関係の調達には存在しない。高コストの大型の調達を優先するために通信機などの小物に事欠く実態、無用に多いと目され仕方のない防衛関連企業の多さとそれに足を引っ張られるアナクロな一面さえ見せる最新正面装備。この辺りは散発的に軍事研究や世界の艦船でも告発はされているが、本書はコンパクトに筋を通してまとめてある。
 著者の説くのはあくまで合理化と合目的化した国家の防衛システムであり調達・兵站である。機能的かつ機動的に動けて初めて防衛は可能になるのであり、現状は本末転倒していないかと警告する。

 ハイチに仮設住宅と医療設備を提供するににどれだけ法案と国会の討議が必要なものか。装備があっても使えないのはなんとも歯痒いものである。・・・使わせないことに意義を見出すヒトもいるけどね。

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