ある意味人間中心主義なのはまあいいが、もう少し物事を知っておいたほうがいいのではないかな、と思ったこと多少。演繹したときにぼろが出る。著者自身の放漫さはあるものの、環境「趣味」の傲慢を喝破し反証的に環境主義的な発想に通じるものを模索したことは評価できる。言っている筋はそのとおりで、顕在的なもの、勝手に趣味趣向で好ましいものにフォーカスする事は所謂自然保護・保存運動の欠陥である。
 ボトルネック効果を及ぼすかく乱要素としての人間を比較的きちんと、しかし我田引水的に表現しているのはやはり欧州の農業環境の認識と政策じゃないだろうか、を私は思う。その対立軸としての東洋思想~政策~自然観と言うものも打ち立てて置かないツケはOECDで日韓が食らってるわけだが。このへん、声の大きさにも寄るものでもあるが・・・

コメント

yasai
2010年1月11日20:33

有難うございます 読まなくて済みました。感謝します

淵瀬春秋
2010年1月13日8:50

 教科書的には先に挙げた「環境思想とは何か」のほうに軍配が上がるでしょう。
 新潮選書の立ち位置がいま一つですが、オピニオン誌としても、それなりに頑張って欲しい一冊でした。

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