ぼくらの頭脳の鍛え方 (文春新書)
2010年1月3日 読書
立花隆と佐藤優の読書対談で面白くないわけが無い。
時に迎合し、時に批判しあう調子がなんとも言えずいい感じで、予定調和とかがないスリルがある。
興味深かったのは、近現代を知り、現代から近未来を生きるための教養として、科学と戦争、政治とは別に軍事を独立したオブジェクトとして両者とも挙げていることだ。科学には必須アイテムでも疎い人が多くなっていることと、戦争(戦前・中・後)に関してはその真髄が(私も含めて)通史として判っていないこと(所謂文系の人はどんな歴史を学んでいるのだろう??私も美術史はやったが・・・)、軍事は戦争と同一にタブー視されていること、などに「危機」を覚えているからだろう。
立花氏が、教養と言うものに関して、学生の認識がワンセットの知識であることに触れたことの驚きもなかなか・・・受験ってのに無批判に順化しているとこうなるのねって。
当然のことだが、必読とか書いてあっても必ずしも読む意味があるかと言うと疑問があったり、批判的に読むものであって迎合するものでもない。教養であって乙なものを求める口には向かない。物事のカドから攻めるなら、出版不況の中とりあえず一冊引っ掛けて、面白ければさらに数冊周辺環境を固めてみよう、というには、結構楽しい読み物だった。
何気に、この対談の後、二人が一杯引っ掛けたときどんな話が飛び出すか、と言うほうが興味深いと思った。
時に迎合し、時に批判しあう調子がなんとも言えずいい感じで、予定調和とかがないスリルがある。
興味深かったのは、近現代を知り、現代から近未来を生きるための教養として、科学と戦争、政治とは別に軍事を独立したオブジェクトとして両者とも挙げていることだ。科学には必須アイテムでも疎い人が多くなっていることと、戦争(戦前・中・後)に関してはその真髄が(私も含めて)通史として判っていないこと(所謂文系の人はどんな歴史を学んでいるのだろう??私も美術史はやったが・・・)、軍事は戦争と同一にタブー視されていること、などに「危機」を覚えているからだろう。
立花氏が、教養と言うものに関して、学生の認識がワンセットの知識であることに触れたことの驚きもなかなか・・・受験ってのに無批判に順化しているとこうなるのねって。
当然のことだが、必読とか書いてあっても必ずしも読む意味があるかと言うと疑問があったり、批判的に読むものであって迎合するものでもない。教養であって乙なものを求める口には向かない。物事のカドから攻めるなら、出版不況の中とりあえず一冊引っ掛けて、面白ければさらに数冊周辺環境を固めてみよう、というには、結構楽しい読み物だった。
何気に、この対談の後、二人が一杯引っ掛けたときどんな話が飛び出すか、と言うほうが興味深いと思った。
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