社会思想史の体系をさまざまな断面から編み上げ現在のありように繋げる話は、重層的で時系列に一筋でないのがややこしいが、個人が貫いた価値観による判断の堅実さを物語るようで非常に楽しく読めた。さまざまな社会思想が登場するのであるが、なるほど時代に制限され、属地性に支配される中をどう考えたか、考えねばならなかったか、という面を読んでいくとなかなか興味深いものもある。
 狭く多様な世界を生き抜くのはなかなか、容易ではないな。

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