同著者の「アメリカの巨大軍需産業」はひたすらの人物の連鎖に参ったが、本書は目を皿にして読みたくなるほど資本主義崩壊のメカニズムとその裏にいる金融マフィアの人的つながり、さらには今後のあり方にまで言及した、熱意がひしひしと伝わってくる力作である。
 ありがたいのは、横溝推理小説張りの家計図やら関係図が上記より少ないことだ・・・というのはおいといて、強欲の狙いが何か、判ってはいたがその裏側のメカニズムが極めてクリアに書かれていたことである。

 日経があらゆる言説を尽くして日本資産をアメリカに明け渡したい理由って何なんだろうねぇ?

コメント

せきやん
2009年11月20日22:49

良書んご感想ありがとうございました。横溝推理小説張りの家計図やら関係図が上記より少ないことだ・・土地を30数年もいじってましたら民法903条2項の組織図は一日100数十枚も見てました。いわゆる職業病デス
>横溝推理小説張りの家計図やら関係図が上記より少ないことだ・・
実は爺の得意ジャンルです。
ご紹介ありがとうございました。
職種変更大変でしょうがその幸運お祈りいたしております。

お日様だいすき
2009年11月21日1:46

第二次世界大戦が終わって、過剰生産力を抱え込んでいたアメリカは、敗戦国をその過剰生産力の生産物の消費の場所に・・・。新たな国際的ケインズ政策と言っても良い。で、金さえ握っていればと実物の現場は周辺部にアウトソーシングして金融へと特化した。でも、金利のつく金で動いてきたので実体経済と乖離してしまった。さて、この国では天皇の国家官僚は宗主国米国の国家官僚に見事に変節。今や、優秀な官僚は殆どが国費で米国の大学に留学していますし・・・。日経が渡したい理由は・・・、多分、抜きがたい敗戦国のハーシーのチョコレートは美味しかったと今でも思い込んでるコンプレックスでしょう。

淵瀬春秋
2009年11月21日11:21

せきやんさん
 本書はまさにせきやんさんが求めてきたものをきちんと正面から書き込んだ本でした。お勧めできる一冊です。

お日様だいすきさん
 チョコレートの対価が郵貯、さらなる資金源が健康保険と年金・・・虫歯は痛くないんでしょうかねぇ。

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