この人の本は他にも読んでいると思う。コミュニティと言うもの日本における構造、公の役割、個人の振る舞いとその延長にある世間とでも言うべき人間空間とその外界とのかかわり方、これらに関してきっちりと哲学と数字を持って論じており、非常に充実した本だった。もうちょっと社会学の基礎があれば、もっと楽しめただろう。
 ローカルなコミュニティにあっても、外界の流れをきちんと見ていることの重要性みたいなもの、よく言うグローバル・ローカリゼーションと言う標語的なものからかなり踏み込んで、ローカルとは何か、その中でグローバルを志向する事はどういう構造で必要か、そんなことが緻密に書いてあったことと、現在噴出しているカイシャと家庭のつながりと言うコミュニティのあり方の問題点の要をついていることが印象的だった。

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