海の魚の数は一定でその余剰生産量を超えて搾取するとき資源の枯渇が起こる、という並行理論ではなく、地球環境とリンクして海水温や海流の流れ、恐らくは低層水の湧昇も含めた海洋のシステムの結果として長期的には大発生と小発生を繰り返すレジームシフト理論で成り立っている可能性を示唆し、その中で、小発生期に大発生を引き置かせられるまでの個体数を維持させない乱獲は慎まねばならないとしている。
 物事が素晴らしくダイナミックでシステマチックに記載されている軽い学術書と言った感じで非常に興味深く読めた。現代日本漁業のオリンピック形式は改めるべき、と言うのも別口から聞いていたこともあってなるほど、と思うこともあった。

 海洋学の基礎も学べて、海洋生物のことも学べるのはなかなかお得なものであった。
 結構お勧めの本

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