都市計画の世界史 (講談社現代新書)
2009年8月22日 読書
慣れた書き味、内容的には大学教養課程か専門の初歩かの講義に使っていそうだと思ったら、そこから書き起こしたような本だという。だが、今日の大学授業本にありがちな二番煎じ的でウケ狙い的な話からしたら、随分と質実が充実していて、多分都市計画学の初歩を手に入れて語るには十分は内容だと思った。時代的には紀元前から近現代の都市計画のあり方までを総ざらえしており、都市計画の哲学概念と大戦略の概要を上手くまとめているのがなんとも痛快である。図版も判り易い物を要点を絞ってしかし豊富に提示しており、非常に読みやすかった。
やはり、いい書き手が書いた本はいい、と思う。
やはり、いい書き手が書いた本はいい、と思う。
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