東京裁判の一次資料にきちんとアクセスした人が、それをひけらかすのではなく謹厳実直に語らいあった対談集。そこにあるのは当時の人たちの考えや社会環境人間関係に至ることに思いをはせ一次資料から検討し解釈するというもので、非常に読み応えがあった。往々にして偏り間違った二次資料を都合よく張り合わせた針小棒大に喧伝する言説を批判する愚を冒さず、あくまで事実に忠実に語ったものであり、喧嘩に負けりゃあどういう目に遭うか考えろ、というに加えて、勝ったほうも結構鷹揚だ、といったところだろうか。
 まあ、痛快な話だった。

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