アイルランドを知れば日本がわかる (角川oneテーマ21 A 101)
2009年7月28日 読書
三島由紀夫は、国は愛するのではなく恋するところにとどめて置くべきだ、と言ったそうだが、愛国をとても恋した大使による、恋ゆえの盲目と賛辞がいっぱい詰まった一冊。アイルランドと日本では地政的な位置があまりに違うので、姿見にするのはどうかと言うのが、同国には渡航三回のうち2回はギネスを飲みに行ったという私の考え。しかし、リスボン条約を却下したことに対し、日本の新聞はEUがでかすぎることの非効率さ(読売だったと思う)、というアメリカべったりの意見を述べていたが、じゃあ常に対米追随で調子に乗せられてるだけと言う日本をもう少し見直したらどうか。アイルランド人の民意は、自らの主権がEUの中で蔑ろにされかねないことに対する反感と、非常に賢く巧みな外交戦略による独自の中立政策の侵害を恐れたことにある。これは著者に深く共感するところだ。
8年以上前に何気にアイルランドの軍隊のことをWWWで調べていて、確かに「アイルランド軍」はあるが、空軍には練習機と要員輸送機、海軍には沿岸警備艇に毛が生えた程度の船があるだけ、というのからして、その国の軍隊とはなんぞやと言うのが見て取れる。それでも人員は1万いると言うから驚いた。ISAFには指令要員を出していると言うから、多分警備保安・海外支援要員を持っていると言うことなのだろう。地政学的に真似できないが、自衛隊に海外支援が本隊業務が増えたなら、人員増強とともにこういう部門を積極的に作ることは、参考にしていいと思う。
日本は戦争と言う国家間のけんかに負けた敗者である。負けたことをひがむのではなく、ずる賢くそのニッチを生かせれば、実は米を除く国際社会でのニッチを高めることは十分に出来ると思う。このへん、私は国民性として中(の一部上層部インテリ)韓(やっぱインテリ?)に随分負けているところがあると思う・・・しばしば彼らのヴァイタリティには圧倒されるので。
8年以上前に何気にアイルランドの軍隊のことをWWWで調べていて、確かに「アイルランド軍」はあるが、空軍には練習機と要員輸送機、海軍には沿岸警備艇に毛が生えた程度の船があるだけ、というのからして、その国の軍隊とはなんぞやと言うのが見て取れる。それでも人員は1万いると言うから驚いた。ISAFには指令要員を出していると言うから、多分警備保安・海外支援要員を持っていると言うことなのだろう。地政学的に真似できないが、自衛隊に海外支援が本隊業務が増えたなら、人員増強とともにこういう部門を積極的に作ることは、参考にしていいと思う。
日本は戦争と言う国家間のけんかに負けた敗者である。負けたことをひがむのではなく、ずる賢くそのニッチを生かせれば、実は米を除く国際社会でのニッチを高めることは十分に出来ると思う。このへん、私は国民性として中(の一部上層部インテリ)韓(やっぱインテリ?)に随分負けているところがあると思う・・・しばしば彼らのヴァイタリティには圧倒されるので。
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