朝はいつもより1時間遅く、ゆったりと眠る。シャワーを浴び、朝食はまあまあしっかり。のち、荷物をまとめて出発する。サンタ・マリア・ノベッラ駅を抜けて駅前のタクシープールでタクシーを拾い、空港へ。固定料金20Euro+荷物2個で2ユーロ。オペルは街の城壁を抜けて広いが混んでいる街を抜けていく。開けた、と思ったらフィレンツェ空港だ。オペルも椅子・足の作りがいいと思う。
 アリタリア航空のチェックインは上階、長蛇の列は微塵も動かない。自動チェックイン機はオンラインでつながって画面こそ出るものの発券できない不良品!飛行機の時間が30分遅れているものの、前方で発券処理された形跡が無いのがイライラ。これで手荷物を預けろといってきたら絶対ゴネてやる、と自動チェックイン機の恨み込み込みで居たら、窓口が2つから5つに増えた。見ていると、皆オーバーウエイトで荷物を減らさせられている・・・引越しじゃないんだから。前に並んでいたメキシコ人氏は順番が来ないことに諦め顔に。でもナントカ順番は回ってきて、閑古鳥のセキュリティチェックは速攻抜けられそうなのではあったが・・・急ぎ向かうと誰の耳にも耳障りでヤバイよってサイレンがセキュリティチェックの奥で鳴る!警官が出てきて客を追い返す・・・非常口のほうに追い立てられて、また顔を合わせたメキシコ人氏に「色々あるねぇ!」と言ったら、「次は何かな?」と完全に呆れていた。
 が、結局何があるわけでもなく10分ほどでチェック再開。が、ここで私は大きなミス。市中で買ったお酒を持ち込もうとして、不可となる。むー、成田でチェックイン後焼酎を買ったときはセキュリティチェックを抜けられた(で韓国で韓国人の知り合いに渡した)ので、あれれ・・・。市中では密栓してあっても不可、どうやら空港の売店ならOKということらしい。
 10.9EUROの授業料を払って、飛行機はほぼ遅れた時刻どおりローマに飛んだ。
 1時間強の乗り継ぎ時間、Non-EUの窓口はこれまた長蛇の列。出国審査で揉めてる人がいる。何をやってるんだか。奥の区画に連れてゆかれて窓口復帰、妻と一緒にパスポートを出したら、私のだけ見て妻のと私のに判子をパンバン!ええんか??
 出発ゲートに急ぎつつ、しかしお土産のトスカーナのワインを買い、水を買い、搭乗ゲートに。着いたら後20分ほどなのに人が少ない。トイレに行って帰ってくるときアナウンス、ゲートが変わった。掲示板でも確認してゲートへ。さすがに日本人が多い。イラついてるあんちゃんや惚けたおっちゃんたち(ともに日本人)を鬱陶しく思いつつ、搭乗を待ち、バスで飛行機(ボーイング777-200)へ。最前列の良席に満足。が、隣のツアコンおばはんの行儀が悪いのが鬱陶しい。結局1時間近く遅れて動き出した。
 飛行機が高度を上げ、巡航高度に達して暫くすると、こんどはエコノミークラスの機内エンターテイメントシステムがダウン。ビジネスとは別系統なのね、と妻と話していたら食事で時間がつぶれ、暫くして再起動したが、さらに深刻なシステムエラーのようで客室電力をほぼすべて落としてシステムを立て直すと言う。一体OSは何?この間もビジネスは頭上ライトは駄目でもLEDスポットライトは使えたようだ(機内エンタメシステムのコントローラーを使わないからだろう)。どうせこれから寝ることになる時間だし、と悠長に構える。1-2時間して起動してみたら、あっさり動いた。
 アリタリア航空は、車輪辺りだかにカメラが付いていてテイクオフから脚格納まで前と下が画面で見れるわけでなく、航路表示が個人ディスプレイに出ることもない。後者は共用ディスプレイで最初表示されていたが、途中で映画に変わった。この機の慣性航法システムとGPSが駄目になったとは思いたくなかった(冗長化はされているのだろうけど)。・・・旅行社でチケット発注時に通路側が取れる他は、アリタリア航空はイマイチ、か?機内食、和食は食べなかったが、頼んだ妻は涙を飲み、イタリアンもイマイチ。
 水やジュースを共用スペースで飲みつつ、トイレを済ませて眠剤が効いてきたところで席について映画を見ているうちに入眠。3-4時間ほど眠って、着陸2時間前に起きて食事(選べない)。案内がアナウンスされる前に機体の揺れから最終着陸態勢を悟る必要があった。30分ほどの遅れで到着。
 延々歩いて、入国審査は何時に無く早かった。税関を過ぎて、第一ターミナル始発の電車に乗ってすわって出発を待つ。あとは電車に揺られて自宅最寄駅へ。
 駅前のラーメン屋の塩味にほっとして、帰宅。荷物の整理、仕分け。時差ぼけを感じるが、ナントカ起きつづけ、写真の整理とHP用に縮小・逆光や色補正。メールをチェック、日本時間の金曜に起きたことを知る。
 夕飯は和食ファミレスで。しょうゆ味にほっとする。
 帰ってWeb diaryを書く。

 今回のイタリア旅行では、観光もまずまず出来て、妻の行きたかったメディチ家関係、私の見せたかったフィレンツェの風景を見て回ることが出来たし、キャンチャーノ・テルメでは本場のテルメを見ることは無かったものの(実は前回のイタリアで入っているが)、国際集会の発表と議論を満喫し、さらにいろいろな国の人と話して交流出来たのはとても有意義だった。参加者リストは50名を切る小さな集まりだがそれだけにお互いの気心を感じあえたことの価値は大きい。
 キャンチャーノの町を少し歩いた妻によると、小さな町だがブランド店が結構あり、さらに割引セールだったのもあって、女性研究者や同伴できていた女性陣は相当に買い物を楽しんだようでもある。妙なところに首脳を集めるのもいいが、バカンスを楽しめる町や村で学会を開くのも、相当に経済効果はあるんだろう。
#国内学会でも3000人規模で5億か10億だったか

 ブランドは知らないが、イタリアン・モードはスタイリッシュで明らかにカッコいいし、街づくりを見れば中世と現代を混ぜる歴史の扱いにも慣れているのは明白。これが日本に来たとき、亀井静氏(あれでイタリアン・モードの先端だそうだ)に名古屋市庁舎になるんだから、敗北感が漂ってくるというのは、必ずしも身内を卑下する国民性からではないと私は思う。
#スーツがきちんと似合っていたのは橋本龍太郎氏、次点細川護煕氏

コメント

せきやん
2009年7月13日10:35

お疲れ様でした。
どんなイタリア料理より
やはり・・ラーメンですよね。

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