「理工系離れ」が経済力を奪う (日経プレミアシリーズ)
2009年6月12日 読書
現在では「文高理低」で出来る理系学生の文系転部は当たり前なのだそうだ。その対策に金融工学関係を理系に作るべきだし、その分野は理系にあるべきだと言う。好きになさい。金融工学が招いた金融危機、というか、勝ち逃げの仕方しか出来てないじゃない。
日本の理系学部が極めてコストパフォーマンス良く頑張っているのは判る。何せ中堅主任研究員の1/3の研究費で恩師の教授陣は講義と研究の両方をこなしているのだし、そこにコミットし寄与してきたのだから。
だが、そういうところにまったくスポットを当てず、自分たちの謳歌してきた文系マスコミ人が自分の過去を否定して喜んでいる・・・それを批判したい気持ちもわかる。
日本の理系は救われてはいないと思う、が一方でmixiの研究者コミュの3年博士たちの傲慢さを見ていると、それは違うんじゃないかと思ったりするのだけど。私は研究職についたからと言うのがあるし、中堅で研究の一線に立てているからと言うのもあるけど、職業に対する満足度と言うのは、給与などの処遇で私をはるかに引き離す妻よりずっと高い。
人生の価値を処遇だけに求める愚・・・一方で日本に魅力が無いってのも、事実ではあるけどね。
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