宇宙論をめぐる歴史とその時々の宇宙観に関して世界各地の古代から古代ギリシア、中世欧州、近現代を俯瞰しその流れをやさしく解説し、最後に現代宇宙論としてインフレーション理論やブレーン宇宙に関しても言及している。
 宇宙論は初めて、と言う人にも判りやすく書かれており、小中学生にも勧められる。だからと言って歳が行ったらつまらんかというと、安心して読める感じの文体で決して青少年向けと言うわけでもない。生活に地動説が関係ない以上に、宇宙論は無駄なまでに知る必要もない世界かもしれないから、そういう一般人にこそ面白く読めるように出来ていることは重要なのだと思う。
 簡単できちんとした仕事なので、誰にでも勧められる名著。

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