奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録
2009年4月12日 読書 コメント (1)
ほどほど反骨で意固地で大きな成功・・・ウケる要素が何処までも貫かれた少年ジャンプ並みの話で、なんら本質的なことを書かないで上の空だけの成功談というのも、動物化した現代には受けるだろうなぁ。
だって、そんなに上手くいくなら、どこでもやるってのが普通、と言う時点でオカルトだし、現実的には自然農法というのは出来不出来に斑があり、それなりの規模で平均化されるものである。リンゴがおいしくて・・・と言うのも、私が小学生のころのプチ自然ブームで袋をかけないリンゴはおいしいってのと同じレベルの話だ。
農薬を使わなければ化学物質(ってあいまいだけど)過敏症にも大丈夫というのも、ストレス蛋白はじめ病気の蔓延を防ぐために作る、身を守るための各種有機化学物質の発生というのは問題にならないのか?と疑問に思う。だって、虫食いの野菜は食べられないというし。植物と言うのは、病害・虫害(これらは別物です)が発生するとその発生を他の個体に知らせる揮発性成分を発して、健康/害を受けていない個体が察知、病害・虫害に備えて各種化学物質を作る。20年前の化学生態学でもわかっていたことだ(・・・思い出すのに時間がかかった・・・)。
おそらくだが、葉圏・葉面の揮発性成分や、菌ごうの出す化学物質量は木村氏の果樹園では非常に多いはずだ。化学生態学や微生物生態学的には面白いかもしれないが、それらの出す物質が人間に害がないかどうかは不明だ。
こうした農法の存在は、あるのなら否定しようがないが、じゃあどんどん勧めろと言うかと言えばそれは否だ。彩りある食生活を出来る限り国内産で実現することが、いざと言うときの食糧安全保障につながるのだ。食料生産基盤を拡大する中で、多様な手法、品種が選択されることは、食料システムを頑健化できる。その中のニッチとして有機も自然もありなのであって、何らかの強制力を持って広めること(たとえばEMをごり押しするなど)には、私は反対である。
だって、そんなに上手くいくなら、どこでもやるってのが普通、と言う時点でオカルトだし、現実的には自然農法というのは出来不出来に斑があり、それなりの規模で平均化されるものである。リンゴがおいしくて・・・と言うのも、私が小学生のころのプチ自然ブームで袋をかけないリンゴはおいしいってのと同じレベルの話だ。
農薬を使わなければ化学物質(ってあいまいだけど)過敏症にも大丈夫というのも、ストレス蛋白はじめ病気の蔓延を防ぐために作る、身を守るための各種有機化学物質の発生というのは問題にならないのか?と疑問に思う。だって、虫食いの野菜は食べられないというし。植物と言うのは、病害・虫害(これらは別物です)が発生するとその発生を他の個体に知らせる揮発性成分を発して、健康/害を受けていない個体が察知、病害・虫害に備えて各種化学物質を作る。20年前の化学生態学でもわかっていたことだ(・・・思い出すのに時間がかかった・・・)。
おそらくだが、葉圏・葉面の揮発性成分や、菌ごうの出す化学物質量は木村氏の果樹園では非常に多いはずだ。化学生態学や微生物生態学的には面白いかもしれないが、それらの出す物質が人間に害がないかどうかは不明だ。
こうした農法の存在は、あるのなら否定しようがないが、じゃあどんどん勧めろと言うかと言えばそれは否だ。彩りある食生活を出来る限り国内産で実現することが、いざと言うときの食糧安全保障につながるのだ。食料生産基盤を拡大する中で、多様な手法、品種が選択されることは、食料システムを頑健化できる。その中のニッチとして有機も自然もありなのであって、何らかの強制力を持って広めること(たとえばEMをごり押しするなど)には、私は反対である。
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