朝はゆっくり。朝食をとり、通勤電車の混雑に揉まれながら羽田空港へ。読書は快調。席の関係で飛行機から富士山が見れるかなぁ、と思いつつ、気づいたら通り過ぎていた模様、残念。後はぐっすり眠る。新広島空港からはバスで広島市内へ。新幹線とどっちが早いんだろう、と思う時刻になるが、移動のテンポと飽きがないことを考えると飛行機の方がいいかな。

 恩師は広島大学を退官後広島経済大学に移っている。数年会っていないので何気に会ってみたくなったのだ。広島経済大学のキャンパスは山の中腹にあり、立体的な構造だ。新しい校舎はさっぱりして、きれい。でも、何か生々しさがなく、疎外感を感じないでもない。先生は在任時代とそれほど変わった感もなくお元気そうで何よりだった。環境関係を教えていらして、卒論生が10人台というから、大変だ。眺めのよい屋上庭園をはじめ、キャンパス内を案内していただき、いろいろなことをお話した。
 席を辞して、ホテルにチェックイン、暫く休んで再び出かけ、悪友と会う。長らくあっていなかったが、彼も変わることがなかった。色々と話したが、地域に暮らすというのとか、職場のこととか、色々あるなぁ、と思った。
 駅前の福屋から見る広島の街は、新しい視点だ。昔は広島百貨店というちんけな建物だった。それが悪いとは思わないが。今後駅前も高層ビルが建つという。都市空間というソフトウエアはどんどん移り変わる。高層ビルが建つのがいいのか、というと、私はそうは思わず、やはりフラットなほうが経済的には活性があっていいのだという話も聞いた。駅の南東方向の雑多な商店街もなくなるという。寂しいね、でも駅前で生き残るのは厳しいものだろう・・・都市に関して哀愁では生きていけない。ただ、広島がミニ東京になるのは止めてほしい。

 広島から東にある実家まで、鈍行で帰ると、乗り換えの地方都市にはその都市の地方色がある。が、東京から西へ実家に帰るときの地方都市はみんなミニ東京でひどくつまらない。広島には広島というアイデンティティを保ってほしい。

 潮の香りのする橋を渡って、ホテルに入り、早々に眠る。早朝、日記を書く。
 広島市内を自転車で走り回るのもいいが、桜の季節、宮島に行ってみようかとも思う。夕刻、先生の時間があれば、夜は飲み。

コメント

くまぷ〜
2009年3月28日16:38

昨年、広島市民球場が最後ってことで、野球を観に、福岡から行きました。
確かに、学生時代に通ったあの、街並みではなくなっていましたね。
それと、あの駅南東の雑多な感じの商店街がなくなるのも、ほんとに残念です。
意外においしいお好み焼き屋さんとか、定食屋さんとかもあったと記憶してます。

大学入学のとき、博多から広島の駅に降りたときの、この街に住むんだ~っていう
あのときの気持ちを思い出し、懐かしくなりました。

淵瀬春秋
2009年3月29日16:30

 あの商店街がなくなるのも、時代の移り変わりなのでしょうね。広島の人にとって、年末始のための買いだめ、というとあの商店街だったそうです。もともとは空港のために高さ規制があったために狭いながらも上手く発展した街だった訳ですが、これから数年のうちに200mクラスのマンションなどが駅近くに建つとか、麒麟麦酒の赤煉瓦の工場が取り壊しになって広島県最大のショッピングモールになったとか・・・街の変遷と言えばそれまでですが、アイデンティティを保つために過去を生かすと言う発展形式がもう少しあってもいいのではないかと思ったりします。

yasai
2009年4月29日6:58

 貴兄の言う通りだと思います。歴史を財産として生きているのに、歴史を大事にしてない町の生き方ではないか。と感じてます。

淵瀬春秋
2009年4月29日20:05

 もう少し、街というもののアイデンティティを考えたほうがいいのでしょう。都市計画を検証する、というのも、もう10年は歴史があります。まだマイナーなのでしょうが、五十嵐敬喜らの言論、東京における森まゆみらの活動が、地元対巨大資本という構図にならない指針を議会と行政が持つべきなのでしょうね。そのためにはそれなりの選挙民の意識が必要なわけですが・・・。

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