私たちの地球は耐えられるのか?―持続可能性への道 (中公新書ラクレ)
2009年3月26日 読書
ほぼドイツの、欧州中心視線からの環境問題にこれからどう取り組むか、と言ったことに関する、定性的観念論的な話。こういう本が理想像的欧州人と実寸以下の日本人と言う対比を生むのかな、なんてことは置いといて、生態学・経済学・社会学の統合化が必要であると言う弁は生態学-環境科学をやっている者としてはその通りとはいえ、この本がおそらくは社会学者に向けて書かれた社会科学者の弁、と言う印象を非常に強く受けた。じゃあ、橋渡しをどんな形でするんだい?と言うことに言及されないのは非常に残念である。
それなりに世間を知りたい、それなりの層の話をお気軽に、ということで新書を読むことが多いが(事実があまりに奇である為に小説が全然楽しくない・・・)、こういう本になるであろう内容こそ(向うじゃペーパーバックだろうけど)、門戸を少しでも広く持つようにしてほしいものだ。訳者に未熟さはそれほど感じていないので、どうもこれは元本に問題があるんじゃないかと思う。まあ、頭の中がまだまっさらのうちに文系学生に埋め込むには面白い話だと思うけど、理系学生・研究者にはちょっと取っ付き難い印象がある。
とはいえ、よく書けているけどね。
それなりに世間を知りたい、それなりの層の話をお気軽に、ということで新書を読むことが多いが(事実があまりに奇である為に小説が全然楽しくない・・・)、こういう本になるであろう内容こそ(向うじゃペーパーバックだろうけど)、門戸を少しでも広く持つようにしてほしいものだ。訳者に未熟さはそれほど感じていないので、どうもこれは元本に問題があるんじゃないかと思う。まあ、頭の中がまだまっさらのうちに文系学生に埋め込むには面白い話だと思うけど、理系学生・研究者にはちょっと取っ付き難い印象がある。
とはいえ、よく書けているけどね。
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