ハルピン・黒龍江省でご馳走と旨い酒を頂きながら話していたときのこと。
 黒龍江省は中国の穀倉地帯として重要な位置を占めるが、北京政府のやり方が必ずしも良い訳ではなく、農業科学院土壌研究所の所長さんはそれを批判する。満州国、関東軍731部隊はじめとする問題の苦味を感じつつも、温かく迎え、Open mindに語ってくれたことに感謝したこともある。
 が、上の台詞は隣人の本心として言わずに居れなかった事だ。
 中国の見方は頂点と底辺を見ること。今回は頂点の側だが、彼女(所長さんは女性)らの真摯な姿にどう答えたらいいか、は重い問題である。なんだかんだ批判するのは簡単だが、重層的に多くの関係を持ち続けてきたことを認識しつつ、協調体制を築ける部分で上手く築いていくこと、農業分野で自分にどれだけのことができるか。
 なかなか香ばしいところに来たもんだ。
 現実問題、中国の不作は日本の台所に影響する。World parchase systemは必ずしも万全ではない。或いは中国の食卓の質を向上させることは、輸入する日本も利益を得ることである。

 中国での旱魃、と言う話を聞いて、黒龍江省が脳裏によぎる。あの豊饒の大地を富ませておくことの価値は、贖罪ではないと考える。実際、旨い物がたくさんある。

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