12月16日の日記

2008年12月16日 日常
社説2 難題先送りのポズナニ会議(12/16)
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20081215AS1K1300115122008.html
「実際、欧州連合(EU)では景気対策に絡んで温暖化対策の不協和音が表面化し、首脳会議で調整せざるを得なかった。途上国は先進国から支援資金が細ることを心配し始めている。」
社説:COP14閉幕 環境と経済の両立日本が示せ
http://www.mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20081216k0000m070140000c.html
「互いに相手が果たすべき義務を求めることを優先し、歩み寄りは進まなかった。」
温暖化防止―「南北共益」の道はある
http://www.asahi.com/paper/editorial.html
「そんな中で注目したいのが、国連環境計画(UNEP)の「グリーン経済イニシアチブ」である。革新的なエネルギー技術などへの投資を拡大し、雇用機会を増やしながらCO2の排出削減も進めるビジョンだ。」
 日本も「足を引っ張る立場」に立ったことの考察が浅いのは、経済界に媚を売ってのことか。電力業界というマッチポンプも抱えているしね。
 BBCだったと思うが、欧州での新たな取り組みとしての排出量取引、相殺策を立ち上げている事を報道した。毎日・日経にありかつnprで報道されるように、米ではクリーン技術により大きな雇用を喚起しようと言う政策がオバマによって提言されている。政策的に何の言動もしていないのは日本くらいということになる。CDM(Clean Development Mechanism)はまさにきれいごとだと私は思うが、これで発展途上国への環境投資が担保されるならそれはそれでいいという考えている。
 環境保全型農業への「温暖化」指標の組み込みと言う動きが、農水省-うちの職場関連であるのだけど、これは微力である。が、アジアへの普及効果を考えた時には大きなプレゼンスを持つものであると私は考えている。明日の出張はその絡みなんだけど、農家と言う現場で受け入れられるかは難しいものがある。体質として駄目な人、と言う意味ではなく、語感としての化学アレルギー体質から、多くの日本人は抜け出せていない。農薬研究者でも声を上げられるようになったのはここ何年かといったところで、10年前はまだ反省の時期であったし。
 UNEPの動きは残念ながら追えていないが、欧米に対するアジアと言う軸での日本の役割は、中国と違って大きい・・・少なくともアジアの中では相対的に。この辺りを賢く動くことが日本と言う国の活路じゃないんだろうか。

新テロ法成立 給油継続の「次」も考えたい(12月16日付・読売社説)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20081215-OYT1T00617.htm
「インド洋では、米英仏パキスタンなどの艦船10隻前後が、テロリストらの海上移動や麻薬・武器輸送の監視、摘発を続けている。今年2~6月だけでも麻薬30トンを押収するなどの実績を上げた。」
 これがテロとの戦いの事実である。つまりは、アフガン戦とは関係ないのである。アメリカへの給油はぐっと少なくなって、今はパキスタンの数少ないイギリスのお古の駆逐艦への無料提供が多いと朝日の付録新聞にはあった。
 敵を探して今はソマリア、と言うことに日本の言論は統制されているが、どうか。
 事実を知る術はないが、シーレーンを拡大して保護するのであれば、先んずマラッカ海峡、アラビア海にレーンを延ばすのは、その効果を考えるのは難しいのでは?実際、WW2ではインド洋で通商路妨害工作を試みて、効果さっぱりだったわけだし(「潜水艦隊」小学館M文庫)。先進国で唯一イランとまともな外交が可能な国であることや、比較的アラブに受け入れられやすい中、西アジア諸国に理解なくアメリカ追随で下手な活動をすると摩擦を招くことになる。まあ、動物小泉の引いた路線、熱狂的に支持した国民としては、それが本望かもしれないが。

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