中国でも話題に、麻生首相の漢字読み違え問題
http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200811221720
 ネット環境があったとはいえ、それほど真っ当に日本の状況が手に入るわけは無かったので、なにがあったのやら、だが、どうやら馬鹿丸出しをやらかしたらしいですねぇ。これだけ間違いをピックアップした中国人ブロガー氏の情報ソースと日本語知識を知りたいところです。

 ブログを見ていて、SM3実射試験失敗、を知る。実戦では一発の弾道ミサイルに2発の迎撃ミサイルを撃ち込む、と言う話だけれど、どうやら一発のみの模様であるのは、そこまで予算が無いか?終端段階で見失った、と言うけれど、終端段階は赤外線アクティブホーミング(=イージス艦からは支援を得ていない)であることを考えると、失敗ならばシーカーか制御部に不具合があったのではないか、と思える。しかし、見失うとはどういう状態を言うのだろう?
 以前読売新聞に、進行方向を横切るようにミサイルに飛ばれると見失うと言う話があった。北朝鮮が連続して弾道ミサイルを発射した後に公表された。
 以下、おそらく、なのだが、一つの面のフェイズドアレイレーダーから次の面のレーダーにレーダービームを引き継ぐ時、不具合があるのではないか?そして、レーダーを追尾モード(こうすると探知距離を倍近く伸ばせる、と世界の艦船にはあった)にしている時は、走査速度が劣り、一旦1.5度(追尾時にはそれ以下になるとかあるのか?)の広がりを持つレーダービームから外れると追いかけられないのではないか?(探査モードでの全天観測はフェイズドアレイレーダーでも数10msecかかった覚えがある・・・家に帰って世界の艦船を見ると載っているのだが・・・その際、探知距離はぐっと落ちる)。
 ベースライン7.1J もまだまだ、ということだろうか。

 救いかも知れないのは、実戦では2発のSM3が発射されることと、BMD対応のイージス艦が単体で目標を確認・迎撃するのではなく、地上の複数のFPS-5レーダーもレーダー水平線上にありさえすれば確認追尾を行い、イージス艦とPAC3とのデータリンクを行っているはず!であること。つまりは、見失うことは少なくなるし、迎撃の確立も高くはなる、と言うことだろう。
 逆に現実的には弾道ミサイルと言う精度の低い代物(その為核が使われるのだが、仮想敵が日本並みにロケット技術を持っているわけではないし、再突入技術はこれまた厄介)なので、東京の皇居を狙ったはずが、撃ちもらされたものが前橋に落っこちた、ということがありうることだろう。太平洋に落ちるかもしれないが。

 最近は毒されてきたか、BMDも日本でそれなりに運用できるなら悪くないと思うようになった。どうやら、BMDが軍事バランスを崩す可能性があると言う懸念がロシアなどにあるからだ。アメリカを狙う弾道ミサイルは弾道が高すぎてSM3では落とせないと考えられているか、またはそれこそ追跡できない。抑止力は理性の通じる相手にしか通じない手段ではある。とはいえ、抑止ということなら、巡航ミサイルを開発するのも、便利でかつ安くて良いのではないか?

 まあ、葉物は冷蔵庫、じゃなくて刃物は鞘に収めて研いでも出来る限り抜かずに済ますのが日本人であるはずだが。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索