アフリカで起こっている国家・社会の崩壊とその構造について現地レポートを踏まえて書かれたなかなか深い一冊。
 BBCなんかでアフリカの話題は随分聞いたけど、その背景を知るのには非常に勉強になった。物事は単純には行かない、状況を見るのではなく、経過と構造を解析しなくては何とも軽薄な議論にならざる終えないのだな、と長期に渡る現地の経過報告というリアリティを持たせたレポートに敬服した。
 援助は終わればそれで社会も崩れる、ボトムアップ式に自活させる方法をどうするか、なかなか深い話題で終わっているのが好感を持てた。この意味で、フェアトレードってのは、援助的側面を否定できないんじゃないかと思ったり・・・。OLPCも、国家的洗脳手段にしかならないんじゃないかとか。だって、マスコミは統制できちゃうんだもんね、現代日本みたいに。

 しかし・・・紛争と腐敗の中で、大多数の人は生活しているわけであり、その生活とは何ぞやと言うのを捉える事が出来たら、もっとすごいかも、と思ったりした。あと、日本社会って、よく暴動にならないなぁ、ってことか。安保闘争なんて温いものじゃなくてね・・・それだけ日本社会は食えてるってことか!?

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索