自衛隊が愛される条件 (朝日新書 129)
2008年9月15日 読書
細かな間違いはあるものの、自衛隊の変容と行動が先にある歪な法整備の問題などを最初に論じたのち、戦争と軍事やテロの現在、日本の人口動態から考えた限界、地勢的な意味も少々加えて、本来あるべき姿の一つとしての「人間の安全保障」に話を落としこんで行く。
なるほど、国際貢献と言うなら、その本質は、その土地にあった人間のあり方とそこに至る不満の解決であって、それは単純に経済格差で論じるものではない、というのは、現代日本社会にも大いに言えることである。
この辺のソフトウエア側面での発想とその展開がなかなかよくまとまっていて、面白く読めた。日本の持つべきソフトパワーと言うものを考え、その象徴的に自衛隊を扱った、と言う感じも非常に好感が持てる。現在と将来を考える上ではなかなかの良書である。
なるほど、国際貢献と言うなら、その本質は、その土地にあった人間のあり方とそこに至る不満の解決であって、それは単純に経済格差で論じるものではない、というのは、現代日本社会にも大いに言えることである。
この辺のソフトウエア側面での発想とその展開がなかなかよくまとまっていて、面白く読めた。日本の持つべきソフトパワーと言うものを考え、その象徴的に自衛隊を扱った、と言う感じも非常に好感が持てる。現在と将来を考える上ではなかなかの良書である。
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