江畑謙介ということで、比較的勉強になることが多く、また、バランス感覚も優れていると思う。
 自衛隊に足りない能力として、
・弾道・巡航ミサイル防衛
・長距離攻撃能力
・空対地精密攻撃能力
・パワープロジェクション能力
・宇宙戦・サイバー戦能力
 を挙げて現状を俯瞰、防衛の観点から様々な問題点を挙げて論述している。防衛軍事の自由度と言う観点からの議論であることを踏まえるなら、と言うただしを付けるなら、結構おもしろかった。しかし、総論的に見て、日本軍事のドクトリンのそもそも論を論じるべき部分がこの裏に随分とあるのではないかと私は考える。
 すなわちどのような論拠で自衛隊の装備を揃えようというのか、どれだけの費用対効果が見込まれるのか、国民への説明と合意と言ったものが無い中で論じても余り意味のないことが(勿論江畑氏の論にも)余りに多い。
 自衛隊は高価なオモチャではない、ということをまず知ってなんぼのものである。

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