盆でダレてます。研究室の人は忙しいそうです。B先任は一昨日まで暑い中出張で野外調査でした・・・盆休みなどない、そうです。私は再来週休むことにしました。年休は使えるから、休んでいいのだけど。

 ここ数年、いろんなことを夢想して、そのうち幾つかは実行に移した。自給率45%の日本で窒素収支はどう変化しうるか(施肥技術を向上すれば変わらない)、都道府県単位での窒素収支の傾向は論文になり、同リン酸収支は英文校閲中、作物ごとの窒素・リン酸収支については論文を製作中、これを元に地域単位での一酸化二窒素(亜酸化窒素、N2O)の推計を行っているのでそれも同時に論文を製作中だ。

 収支と一酸化二窒素の話はon the railで出てくるもの。スピンアウト作品も1つ出て1つ査読してもらっている。これがどうなるか。査読中のほうは、同僚Sと何気なく話していて、それじゃあ、と手持ちの情報で土日解析して基礎を作った、殆ど予告.in製作のような話である。が、政策上のインパクトはあると見込んでいる(国内向けなので日本語学会誌、同じネタで英文誌に出してもいいので、暇な時に論文化しよう)。

 研究の面白さは私の場合、夢想し、結果のわからない不定形のキーワードの羅列を見つけて、それらを有機的につないでゆく過程だ。ネタをどこから仕入れるかは学会だったり、論文だったり、何気ない会話だったり、読んだ本だったり、色々。兎も角、接することないと始まらない。
 偏狭な世界を出て世俗に出ることは、必要。
 後は、キーワードに実体を与える学びとストーリー作り、実験や試算やマイニングを通じたストーリーの実体化と探求、最後は論文なりなんなりへの文書化である。

 Work, finish, publishと言うけれど、私はFinishは本筋の傍系っぽいことが多い。国、地域、というくくりから、最後は人と言うくくりでその生態を農学の論述方法を使って表現することは、まだまだ先。まあこんな研究にニーズがあるのかは判らないが。

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