3年で辞めた若者はどこへ行ったのか−アウトサイダーの時代
2008年7月28日 読書 城繁幸 ちくま新書
年齢給ではなく職能給にしたら?というのは単純だがなかなか良いアイデアだと思う。なかなか考えさせる一冊だった。とはいえやはり成功者の話でしかない様に思える。安定頑健と言うのを望んでいるのがやはり日本人の多くのように思える。転職して年報が下がるのは当然と成っていて、高々何兆円市場、と言うのは日本の全労働市場の何%なのか、その辺に切り込んでいないのが余りに弱い。
それに、誰もが「ああしたい、こうしたい」と思っているのではなく、日本人のメンタリティとして自己責任を避けて「ああしてほしい、こうしてほしい」と居直っているのが現実ではないか。前者に視点を当てたのは新しい切り口とも言えるが、世の何%がアウトサイダーか、又は成り得るのか、に関して言及していないのは余りに弱い。強いて言うなら非正規雇用者が成り得るもの、として扱われているが、果たして彼・彼女らは本当にアウトサイダーでいる覚悟があるのか。
この本の論法で行けば、職能給である海外・外資に流れる・・・と言うことになるはずだが、現実にはなっていない。
やはり、エリート成功者の話でしかないように思えるのだけど。
ま、労使、世代経済格差、世代意識格差、と言う物に気づくにはおもしろいのだけど。
年齢給ではなく職能給にしたら?というのは単純だがなかなか良いアイデアだと思う。なかなか考えさせる一冊だった。とはいえやはり成功者の話でしかない様に思える。安定頑健と言うのを望んでいるのがやはり日本人の多くのように思える。転職して年報が下がるのは当然と成っていて、高々何兆円市場、と言うのは日本の全労働市場の何%なのか、その辺に切り込んでいないのが余りに弱い。
それに、誰もが「ああしたい、こうしたい」と思っているのではなく、日本人のメンタリティとして自己責任を避けて「ああしてほしい、こうしてほしい」と居直っているのが現実ではないか。前者に視点を当てたのは新しい切り口とも言えるが、世の何%がアウトサイダーか、又は成り得るのか、に関して言及していないのは余りに弱い。強いて言うなら非正規雇用者が成り得るもの、として扱われているが、果たして彼・彼女らは本当にアウトサイダーでいる覚悟があるのか。
この本の論法で行けば、職能給である海外・外資に流れる・・・と言うことになるはずだが、現実にはなっていない。
やはり、エリート成功者の話でしかないように思えるのだけど。
ま、労使、世代経済格差、世代意識格差、と言う物に気づくにはおもしろいのだけど。
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