水戦争

2008年6月22日 読書
 水問題は新書でそれなりに読んだけど、これはずっと資源寄りに上手く書き込んだ良書。水資源戦争の問題から気候変動による脆弱性、食料生産問題に移り、半分を過ぎたあたりで鉱物を例に消費とGDPの関係と市場経済に飛んで資源の値付けや経済要件の話に理解を進めた上で、食料資源に話が飛んでこれまでの資源の考え方では通用しない経済に入ってきたこと、そこから仮想水へと話を継げるあたりは、なかなかの力作であるという印象を受ける。
 対策案にも言及しているが、簡単にコモンズで片付けない部分は戦略資源故の扱いだからだろう。その辺もよく書けていると思った。

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