生命科学の冒険―生殖・クローン・遺伝子・脳 (ちくまプリマー新書 73)
2008年3月23日 読書
ISBN:4480687742 新書 青野 由利 筑摩書房 2007/12 ¥798
正月に姪にあげた本を改めて読む。答えしか求めない教育にたいして、考えることを問うという面では若い子向けにはよいと思う。
噂話は本人の知らないところで動くのが常だが、遺伝情報もその一つに加わるだろう。だが、決定的なのは、噂は噂を覆す事実で決着するが、遺伝情報はそういうものになり得ない妙な決定因子になりうるのが厄介だ。それは民主主義を決定論とするか方法論とするかを履き違える社会ではより深刻になるだろう。
映画「マトリクス」最終作のエンディングが、「人類のマトリクスからの開放」ではなく「マトリクスという選択肢の拡大」であったのは、何とも印象的である。
正月に姪にあげた本を改めて読む。答えしか求めない教育にたいして、考えることを問うという面では若い子向けにはよいと思う。
噂話は本人の知らないところで動くのが常だが、遺伝情報もその一つに加わるだろう。だが、決定的なのは、噂は噂を覆す事実で決着するが、遺伝情報はそういうものになり得ない妙な決定因子になりうるのが厄介だ。それは民主主義を決定論とするか方法論とするかを履き違える社会ではより深刻になるだろう。
映画「マトリクス」最終作のエンディングが、「人類のマトリクスからの開放」ではなく「マトリクスという選択肢の拡大」であったのは、何とも印象的である。
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