人の力を引き出すコーチング術 (平凡社新書 404)
2008年2月13日 読書
コーチングの略史から概論、実用面までをかいつまんで書いてあった。まあ、触りを知るための本と言う事になるだろう。
アメリカ生まれらしく、過去にシフトバックして構築し直すより現状からどう未来を考えるかと言う所に力点が置かれるように感じた。良く言うと人の眠っている物を呼び覚ます、と言う事だが、果たしてそれだけでいいのだろうか？前向き、はっぴー、そんなもんじゃないだろう。触りだけで評価するわけにはいかないが、この本からは、そこまでのメッセージしか読み取れなかった。
複雑に絡んだ過去の糸を上手くほぐしたり切ったりしながら、戦略オプションを組み立てる事、個人ではなくその環境とのやり取りを上手く整理して限られた条件の中で考える。全てが発散的発展ではないのだが、この本はどうも他人を交えた安易な自己啓発の様に見えないでもない。
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