ISBN:4121019237 新書 江崎 保男 中央公論新社 2007/11 ¥777

 生態学の入門にはいいと思った。物質・エネルギーフローにもちゃんと触れているし、個体群生退学と利己的な遺伝子、化学生態にも言及している。身近な所から生態学的に読み解いてゆくので、地球環境のようなとらえようのないものよりも感覚的に掴みやすく出来ていると思うし、妙に押し付けるものがないのもいい。
 が、生態学を専門にした者にとってはなんとも退屈に思えたのも事実である。刺激がないからか?…などと考えると、私も相当焼きが回ったかな、と思えてくる。どこまでも動的で捉え難いものに、地に足を付けて考えよう、と顧みるにはよい再出発の点なのかもしれない。

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