日経エコロミー
http://eco.nikkei.co.jp/column/article.aspx?id=20080115cd000cd&;page=1
 は面白く読んだ。これを機会に企業のあり方と政治的方針と言うのをちゃんと議論した方がいいだろう。自公党は企業の番犬なので、民主党等はどう考えるかを知りたいものだ。科学者の端くれの私が言うのは難だが、京都議定書自体、政治的なものである。勿論、科学技術政策のため公的機関に数兆円規模でお金をくれるなら、別だけど。
 記事を読んでの感想。
1.鉄鋼業界、排出権を買っていると言うが、その代金は軽費で控除、ではなく課税対象にしよう。
2.電力業界、原発頼みは政治的には正しいが、環境科学的にはウソなので、7,8,9月の8:30-17:30は例外なく全ての電力に夏期料金で今より+10-15%料金を上乗せする。ピーク需要を減らす最短経路。勿論CO2も減る
3.自動車:軽自動車は現状据え置き、普通乗用車の税金を50%以上引き上げる。または重量別燃費基準を改め、販売自動車の新モード燃費の加重平均値に基準を設ける(EU方式)。増分は違反金とする。またはモード燃費税を新設し、車重のいかんに関わらず燃費の悪い車ほど高い税金を取る。これをガソリンの暫定税率の代替財源とする。
4.家庭部門:契約電力が多い程契約電力あたりの契約料を高くする。
5.おまけの農業部門:亜酸化窒素排出に関しては2005年は1990年より20%以上排出が少ない。単位農地面積あたりでも6%減。減らしにくい、減らない、はウソ。

 先日、テクノバーンからTata Nanoという低価格車にかんして批判的記事があったので引用したけれど、
http://www.tatamotors.com/our_world/press_releases.php?ID=340&;action=Pull
"with safety features such as crumple zones, intrusion-resistant doors, seat belts, strong seats and anchorages""The People’s Car’s tailpipe emission performance exceeds regulatory requirements. In terms of overall pollutants, it has a lower pollution level than two-wheelers being manufactured in India today"

 とある。
 一応、インドの安全基準&排出基準を満たしている、と言う事のようだ。これを先進国基準だけで話す事は問題があるだろうけれど、デカイ車を喜んで乗り回す何処かの国々に対するアンチテーゼである事は確かだと思う。日本は軽自動車を誇るべきであろう。出来れば、もうふた回り小さく、2割軽くして欲しい。だって、あのぺらぺらドアにショートノーズでクラッシャブルゾーンが出来るなら、小さく=軽くできる筈でしょ?
 軽自動車枠をなくしてもいいけど、その時はモード燃費と排気量で累進的な課税をするべきだ。

「【速報】アップル、世界最薄の新型ノート「MacBook Air」をついに発表」
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20080116_macbook_air/
 ん〜、契約違反だけど、TigerがWin機で動かせたなら&ヂュアルブート出来るなら、私は欲しくないな。

 国債、個人向けにするのは、大企業ならチャラにするけど、個人資産は優良債券になるからって言う、バブルの時のやり方をしたいからじゃないのかな。何しろ、膨大な預金があるのだから、これをナントカ吸い上げたい、と言うだけだろう。株の個人投資を促すのも一緒だね。がめついスカベンジャーにやる餌なんぞないけど。

 野球はオフシーズンになったけど、CNNはメジャーリーグの薬物汚染問題。BBCはダイアナ妃の執事の話。

コメント

せきやん
せきやん
2008年1月16日12:24

プライム問題の根は深いようで「米国の凋落」が軍事的撤退としてご指摘のように沖縄韓国で生じてるようですね。
いつもご明察の深さに寒心いたしております。
楽しくまた重く読まさせていただきました。

淵瀬春秋
淵瀬春秋
2008年1月16日16:01

 今にしてみると、職場に届くspamにやたらmortgageというタイトルが多かったのは、こう言う訳なのね、と思う次第です。世界の貧困からさらに資本を搾り取ろう(日本もむしられてますが)と言う動きを自国でも展開した結果と言えばそのまま、痛い目に遭ってろ、です。
 一方で軍事的な凋落に対しては自国民を直に人柱にするよりは一歩下がって(日本の金で)臨戦態勢を整える、と言う仕掛けに切り替えていると言う話しもあって、これを「同盟の絆」と言うには余りに馬鹿げていると思います。私が聞く分にはCNNで日本の行為にアメリカが感謝の言葉を述べたと言う事はありませんし、マスコミも「外」から批判的に述べないのはいかがなものかと思います。

nophoto
Sa−Q
2008年1月16日22:19

 こんばんは。

「枝葉末節」な話し、なのですが。。。

 ここ数年でやたらと使われるようになった「日米“同盟”」、国際法的にはそんなもの、影も形もありませんよね。あるのは「安保」や「通商条約」等々。

 メディアで軽々しく使われる「日米“同盟”」という言葉が耳に入るたびに、寒々とした気分になります。

淵瀬春秋
淵瀬春秋
2008年1月16日23:05

 うーん、言われてみれば確かに、マスコミが作った集中豪雨みたいなもんですかね。
 結局、境界例的環境の中で盲目的に隷属する事に対して、錯覚をあたえるに十分な重さを持った言葉ということになるのでしょう。実はこれも余儀なくされた訳では無いというのも、寒々としたものにさせてくれますね。

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