昨日、お客さんに説明した資料の中で、1985-2005年、2015年の日本の農業生産があたえる窒素による環境影響のポテンシャル、というものがある。メインは窒素による環境影響のポテンシャルを指標に農業をデザインできないか、と言う私としては涙が出る程うれしいけど、責任問題的にはおよび腰な話題(研究直結だから)だったけど。まあ、前述の件も結構興味を持ってもらえたようだ。
農水省は食糧自給率を45%までとりあえず上げたいという目標を持っているが、OECD農業環境指標で窒素による環境影響のポテンシャルは抑える政策をしましょう、という話があるので、齟齬があっては困る。が、自給率45%の生産目標はあっても、環境影響まで手が回っていない。そこを都道府県単位で試算するというのが私の研究。
国単位で結果だけ書くと、生産量(粗蛋白質換算)は現状の10-15%up、それを担保するために今は30%が廃棄されている家畜糞尿は堆肥化して全量使うとしても、化学肥料は10%程度施肥を増やさないと間に合わない。トータル、環境負荷のポテンシャルとなる窒素量は8%程の増加となる。・・・が、耕地面積が減るので数字のマジック、12%upとなる。地域格差は深刻になる。家畜ふん尿問題が解決していれば宮崎・鹿児島という二大畜産県は問題が無くなるが、果樹・野菜が多い県(和歌山、山梨、千葉、神奈川etc)は問題県として浮上する。肥料効率を上げるだけでは無理。
今の農業で、土壌浸透水量1000mm、窒素濃度10ppm(水質基準)なら、100kg/haの窒素が余ってもいい、という線を引けないか、という問いかけもされたが、これに言質を取られることは命を取られるのと同じ。
それすら達成できていない県では問題だが・・・
協力できることはするけど、ちょっとおよび腰になったのでした。
ヤバい資料渡しまくったかも。
農水省は食糧自給率を45%までとりあえず上げたいという目標を持っているが、OECD農業環境指標で窒素による環境影響のポテンシャルは抑える政策をしましょう、という話があるので、齟齬があっては困る。が、自給率45%の生産目標はあっても、環境影響まで手が回っていない。そこを都道府県単位で試算するというのが私の研究。
国単位で結果だけ書くと、生産量(粗蛋白質換算)は現状の10-15%up、それを担保するために今は30%が廃棄されている家畜糞尿は堆肥化して全量使うとしても、化学肥料は10%程度施肥を増やさないと間に合わない。トータル、環境負荷のポテンシャルとなる窒素量は8%程の増加となる。・・・が、耕地面積が減るので数字のマジック、12%upとなる。地域格差は深刻になる。家畜ふん尿問題が解決していれば宮崎・鹿児島という二大畜産県は問題が無くなるが、果樹・野菜が多い県(和歌山、山梨、千葉、神奈川etc)は問題県として浮上する。肥料効率を上げるだけでは無理。
今の農業で、土壌浸透水量1000mm、窒素濃度10ppm(水質基準)なら、100kg/haの窒素が余ってもいい、という線を引けないか、という問いかけもされたが、これに言質を取られることは命を取られるのと同じ。
それすら達成できていない県では問題だが・・・
協力できることはするけど、ちょっとおよび腰になったのでした。
ヤバい資料渡しまくったかも。
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