10/5 金・曇り:空転
2007年10月5日 日常 コメント (2) 夕方横になったら、帰宅した妻に気づいたものの、また寝入り、3時頃起きる。1時間ほど駄文を書いて、再び一睡。朝の光が射しつつある中目覚めて朝食、軽快に出勤。
コーヒーを飲んで目を覚ましつつウォーミングアップ。BBCでは北朝鮮、ナイジェリア、アメリカ情勢等がラインナップに並ぶ。CNNは??
先ずは和文の論文を書き上げる。ブラッシュアップと引用文献の穴を埋める。この辺、意外と快調。論文でも読むか、と思うと英語が頭に入らない。数字が並ぶとこんがらがる。う〜ん。さりげなくVine Linuxをいじると、目的のプリンタから出力が取れた。両面印刷は出来ないみたいだけど・・・まあ、御の字。
昼食は妙に空腹で大盛りを頼んだ。午睡は出来ず。
午後は論文を書く準備もかねて、文献に目を通すことに少し力を入れるが、どうも空転する。読む・無心に学ぶ姿勢ではなく、書くための素材を集めている感じ。こういうときは文献検索だ!とCurrent Contentsにアクセス。・・・おおっ!カナダで使える論文が出ているじゃないか。図書館に行きコピー。が、コピーし忘れに部屋に帰ってから気づく。On Line Journalに慣れると出不精になるが、横着して出版所のHPに行くと最新刊までFree Downloadできるじゃないか・・・。ま、そんなもんか。考えてみると、有象無象の情報と刺激だけを求めに図書館に没入する事がなくなって、随分自分が劣化したのを感じる。都道府県の試験研究機関の文献というのは、Majestyは低いが、中々面白い貴重な情報が詰まっているのだが・・・
集めた文献のAbs.とIntroductionを読んで、これは使える、と論文を書き始める。Introductionが結構書けたかも。ちなみに環境はVine Linux+OpenOffice.org 2.1。ほぼ趣味だね。Word出力できるし、最終的な体裁はWordとExcelに頼るにせよ、図はOpenOfficeで作ることになる・・・Mac上じゃない限り、他に軽快で機能の少ないベクトル系ドローソフトって知らないし、機能あっても意味ないし高価だし。かなりのことがLinux上で出来るってのは、何か嬉しいね。
そんなこんなで事実上の残業をつけて、続きは精神的に軽くなる家で、とする。・・・本当は精神衛生上良くないのだけど。
帰宅。ポルトガル学会旅行のデジカメ画像(Win上)をDVDに焼き、表書きを印刷して、HPを作ろうと少し考えてみる。・・・イマイチ。もうちょっと時間がかかりそう。写真を見ていると、楽しかったな、と思う。
というところで、以下食事中の方は遠慮されたほうが良い話。ねすけだと文字が小さくなるので引用の形で。IEな方は四角のなかを飛ばしてね。
下の用の話のついでに下水の話。家庭から出るゴミを減らしましょう、なんて話はよく聞くけれど、実際のところ、日本で出るゴミの8割は産業廃棄物。産廃の内訳は業種別、種類別で数字が混乱しているが、がらぽんと分けると、家畜ふん尿・建築廃材・下水汚泥がそれぞれ20%前後づつ、つまりはこの3種で産廃の6割は片が付くことになる。諸般の事情で下水汚泥の研究もかじったし、日本下水道協会の方針も知っている。曰く緑地・農地還元したいという。そんなことは出来ないよ、と論文には書いたのだけど(下水道協会の雑誌にも書いて印税をもらった)、日本全体で見ると家畜ふん尿と下水汚泥に含まれるリン酸(肥料の3大要素で二番目に重要、純成分量では三要素中最も需要量が多い)の量は、化学肥料として需要のある量の6−7割に相当する。リン酸の原料であるリン鉱石は、100%輸入だから、利用できれば利用したい資源である。これらの「廃棄物」の資源化で最もエネルギーとコストがかからないのは堆肥化。だから下水汚泥も堆肥化しよう、という話になる。それをやると肥料成分のバランスも崩れるし、何より亜鉛・銅・カドミウムといった重金属汚染の問題が出る。
私は、論文の中では、汚泥は燃やして灰からリン酸を取るか、下水処理場の液相にあるときにリン安・リン酸カルシウムの形で技術はあるのだから、これらの技術により、あくまで工業的にリン酸資源のみを選択的に回収することが肥料学的には合理的であると述べた。
燃やす、というとダイオキシンで、というが、ダイオキシン類の毒性は、実のところ確認されていない。環境ホルモン性というのも、正の決定機構が異なる動物の問題を人間に当てはめるのは難がある。それ以前に、安定的に燃やせる事と洗脱・集塵により排気はテフロン系添加剤を加えた自動車の排ガスよりは安全を考えていると思う(あれを入れると確実に害のある含フルオロ化合物が出るので、人間にも三元触媒にも良くない。そんな物をよく野放しにするもんだ。それより喫煙者のダイオキシン暴露は誰も問題視しないじゃないか)。
何より、堆肥という有機物の形より、化学肥料のような形のほうが、農作業上も作物栄養上も扱いがよいし、肥料としての効きもいい(「手を抜くな」という人は西表島で原人にでもなるしかない)。
問題は、資源のある場所がゴミ問題を地方に押し付ける大都市圏に集中していること。首都機能移転の折には、是非国会議事堂・議員会館跡に下水汚泥焼却発電所を作ってください。そこからリン酸だけ取り出してくれれば、それは周辺各県で使って、農産物は東京に出荷します。江戸時代の知恵を今の時代に生かすなら、これが最適でしょう。あ、発電した電気は、勿論皇居で使ってね。
コーヒーを飲んで目を覚ましつつウォーミングアップ。BBCでは北朝鮮、ナイジェリア、アメリカ情勢等がラインナップに並ぶ。CNNは??
先ずは和文の論文を書き上げる。ブラッシュアップと引用文献の穴を埋める。この辺、意外と快調。論文でも読むか、と思うと英語が頭に入らない。数字が並ぶとこんがらがる。う〜ん。さりげなくVine Linuxをいじると、目的のプリンタから出力が取れた。両面印刷は出来ないみたいだけど・・・まあ、御の字。
昼食は妙に空腹で大盛りを頼んだ。午睡は出来ず。
午後は論文を書く準備もかねて、文献に目を通すことに少し力を入れるが、どうも空転する。読む・無心に学ぶ姿勢ではなく、書くための素材を集めている感じ。こういうときは文献検索だ!とCurrent Contentsにアクセス。・・・おおっ!カナダで使える論文が出ているじゃないか。図書館に行きコピー。が、コピーし忘れに部屋に帰ってから気づく。On Line Journalに慣れると出不精になるが、横着して出版所のHPに行くと最新刊までFree Downloadできるじゃないか・・・。ま、そんなもんか。考えてみると、有象無象の情報と刺激だけを求めに図書館に没入する事がなくなって、随分自分が劣化したのを感じる。都道府県の試験研究機関の文献というのは、Majestyは低いが、中々面白い貴重な情報が詰まっているのだが・・・
集めた文献のAbs.とIntroductionを読んで、これは使える、と論文を書き始める。Introductionが結構書けたかも。ちなみに環境はVine Linux+OpenOffice.org 2.1。ほぼ趣味だね。Word出力できるし、最終的な体裁はWordとExcelに頼るにせよ、図はOpenOfficeで作ることになる・・・Mac上じゃない限り、他に軽快で機能の少ないベクトル系ドローソフトって知らないし、機能あっても意味ないし高価だし。かなりのことがLinux上で出来るってのは、何か嬉しいね。
そんなこんなで事実上の残業をつけて、続きは精神的に軽くなる家で、とする。・・・本当は精神衛生上良くないのだけど。
帰宅。ポルトガル学会旅行のデジカメ画像(Win上)をDVDに焼き、表書きを印刷して、HPを作ろうと少し考えてみる。・・・イマイチ。もうちょっと時間がかかりそう。写真を見ていると、楽しかったな、と思う。
というところで、以下食事中の方は遠慮されたほうが良い話。ねすけだと文字が小さくなるので引用の形で。IEな方は四角のなかを飛ばしてね。
最近、便秘が治っていい感じなのですが、困ったことに出るのが昼食後なんです。これって意外と忌々しくて、先日の研究会では昼食が演者は会食だったのです。食べながらもアカデミックに盛り上がって、席を立とうにも立てない、腹は張ってくる、何でこういうときに・・・という事態になったのです。まあ、切れのいいところでお偉いさんが立ってくれたおかげでトイレに直行できたのですが・・・。で、来月終わりの賞の授賞式は午後からだったので、良かった、と思ったのも束の間、案内のメールに、招待の昼食会があるので12時に集合だそうです・・・鬼門です。今から朝方に直せるでしょうか。いや、もともと便秘の身、出るだけでも感謝しなくては・・・
下の用の話のついでに下水の話。家庭から出るゴミを減らしましょう、なんて話はよく聞くけれど、実際のところ、日本で出るゴミの8割は産業廃棄物。産廃の内訳は業種別、種類別で数字が混乱しているが、がらぽんと分けると、家畜ふん尿・建築廃材・下水汚泥がそれぞれ20%前後づつ、つまりはこの3種で産廃の6割は片が付くことになる。諸般の事情で下水汚泥の研究もかじったし、日本下水道協会の方針も知っている。曰く緑地・農地還元したいという。そんなことは出来ないよ、と論文には書いたのだけど(下水道協会の雑誌にも書いて印税をもらった)、日本全体で見ると家畜ふん尿と下水汚泥に含まれるリン酸(肥料の3大要素で二番目に重要、純成分量では三要素中最も需要量が多い)の量は、化学肥料として需要のある量の6−7割に相当する。リン酸の原料であるリン鉱石は、100%輸入だから、利用できれば利用したい資源である。これらの「廃棄物」の資源化で最もエネルギーとコストがかからないのは堆肥化。だから下水汚泥も堆肥化しよう、という話になる。それをやると肥料成分のバランスも崩れるし、何より亜鉛・銅・カドミウムといった重金属汚染の問題が出る。
私は、論文の中では、汚泥は燃やして灰からリン酸を取るか、下水処理場の液相にあるときにリン安・リン酸カルシウムの形で技術はあるのだから、これらの技術により、あくまで工業的にリン酸資源のみを選択的に回収することが肥料学的には合理的であると述べた。
燃やす、というとダイオキシンで、というが、ダイオキシン類の毒性は、実のところ確認されていない。環境ホルモン性というのも、正の決定機構が異なる動物の問題を人間に当てはめるのは難がある。それ以前に、安定的に燃やせる事と洗脱・集塵により排気はテフロン系添加剤を加えた自動車の排ガスよりは安全を考えていると思う(あれを入れると確実に害のある含フルオロ化合物が出るので、人間にも三元触媒にも良くない。そんな物をよく野放しにするもんだ。それより喫煙者のダイオキシン暴露は誰も問題視しないじゃないか)。
何より、堆肥という有機物の形より、化学肥料のような形のほうが、農作業上も作物栄養上も扱いがよいし、肥料としての効きもいい(「手を抜くな」という人は西表島で原人にでもなるしかない)。
問題は、資源のある場所がゴミ問題を地方に押し付ける大都市圏に集中していること。首都機能移転の折には、是非国会議事堂・議員会館跡に下水汚泥焼却発電所を作ってください。そこからリン酸だけ取り出してくれれば、それは周辺各県で使って、農産物は東京に出荷します。江戸時代の知恵を今の時代に生かすなら、これが最適でしょう。あ、発電した電気は、勿論皇居で使ってね。
コメント
少なくとも私は問題視していますけど・・ダイオキシンそれ自体が有害でないのなら、問題じゃなくなりますね。
>化学肥料のような形
化学肥料の害というのはどの程度なんでしょう?有機云々はマーケティング的に誇張されているような気もしますが。
>国会議事堂
は、建物が素敵なので子供の遊び場にとっておきましょう。代わりに、社会文化会館のあたりはどうでしょう。
私は、遷都(首都機能移転ではなく、もろに遷都!)と一緒に皇居も京都あたりに引っ越ししてもらった方が良いと思っています。皇居を公園にして開放すると、東京は随分グレードアップしますから。
有機質肥料も、結局無機態の多量要素・微量要素として生態系内を回るものですので、やりすぎれば、化学肥料と環境影響は同じです。そしてやりすぎ、調整が聞かない故の問題は、技術的には有機質肥料によって引き起こされ易く、化学肥料による問題は市場価値を高めるために与えすぎてしまうことに問題があるといえるでしょう。嗜好品として有機農畜産物を食べる、農地保全・生産ポテンシャル保全のために有機農畜産を行う(欧州がこの例)のはリーズナブルですが、食品の品質には得に差はないとの報告もあり、生産物あたりの環境影響はどっこいどっこいと言うのが私の知る範囲です。
国会議事堂はまあ確かに面白い建築ですが・・・皇居は保全緑地としての価値もあるので、公園にするのは避けて欲しいですね。宮内庁を民営化したら、公園化は収入のために必要でしょうけど。天皇は一応国会開催とかに要ることになっているので、国会といっしょに移転してもらう(いっそ新議事堂の離れに住んでもらう)のが、交通渋滞緩和のためにもいいのでしょう。