9/5 水・晴れ:学会と観光と
朝はまあまあ早く。朝食前に時間貸しインターネット端末を借りるが、日本語環境が入っていなかった・・・。10時20分にコーヒーを飲みながら歓談して(クロアチアの人やアメリカ人)、妻も行くべきだと言う主催者の言に従い、旧コインブラ大学の広間でオープニングセレモニーとセッションに出る。セレモニーは格式ばって、しかし目新しく、歴代の出資者たちに見守られた席は重厚な歴史を感じさせる。オープニングセッションは物理屋の生態学話に参りながら、まあまあ。その後帽子の間?でジュースやワインを飲みながら歓談。いろいろな話をした。列席者に黒以外のマントがいたり、ケープの色が違うので、どういう意味か、と訊いて見たら、学位を学内外で取ったかと専門によって色が違うのだそうだ(学内で博士を取ると黒マント)。少年使節団の話は緊張して出来なかったが、歴史的な肖像画が並ぶ間での歓談は、一味もふた味も違った。
 帰って酒が回り、少し酔いを醒まして再びタクシーで街に出る。サンタクルス修道院を見学。私の知らない形の聖像図像に不思議な感じを受ける。礼拝堂に十字架はなく、重箱のような団があるばかり。これはどこの礼拝堂も共通だった。コインブラ大学に今度はお金を払って入ったのだが、午前中使った間は写真撮影禁止で本来は入れてくれない場所だった!なんて光栄な。図書館では少しかび臭いがその静謐で重厚な雰囲気に息を呑む。本棚に東洋的装飾が施されているのが印象的だった。中国人施設が来ていて、17世紀の本を見せていたので、丁度居合わせた私たちは見る機会を得た。石版かエッチングのタイトルには息を呑んだ。思わず、もっと古いものは見れないか(設立当時の写本は芸術的価値が極めて高い)と言ってしまったが、Sorry,とのこと。いや失敬。しかしすばらしい空間である。こんなところに居られたら、すごい研究が出来そうだ(ウチの職場の図書館にも100年前の本とかあるけど)。礼拝堂の青い装飾に感激し、学生牢に墓を探したが、学内に墓・名盤はないとのこと・・・少年使節団の足跡はいずこ。
 次に旧カテドラルに行き、ロマネスクとゴシックとちょっとルネサンスな静謐な空間に感激する。タイル張りの部分の色彩がすばらしい。ずっとため息をついて興奮していた。
 帰る前にスーパーを探して、買い物する。いろいろ買って7ユーロを切る。そこまで物価、安くないかも?
 ホテルに帰ってポテトチップを食べ、ビールを飲んでまったりするうち寝入ってしまい、夜、顔を洗って改めて眠る。
 明日は10時からのセッションが楽しそう。
 というわけでせきやんさん、任務は果たせず、どうやら大学外の墓を探さねばならぬようです。

 写真は観光では入れてもらえない帽子の間の奥です。

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