読売新聞社説(8/26)から
2007年8月28日 世相評価> ただ、価格、機体整備の利便性など、様々な条件を吟味し、総合
>的に判断すべきだ。F22を導入できない場合に備えて、米英など
>が共同開発中のF35など、代替案を検討する作業も不可欠だ。
デリバリーは2015年以降です。そこまでF-4が持たないから火急な訳で・・・
>輸出が解禁されても、輸出用機は、コンピューターの再設計などに
>より、能力が低下する可能性がある。
これは航空もの雑誌(の海外の人の言)にもあったことで、もっともな意見。
私見でもF-4は最初対地攻撃能力が無かったし(後に回復)、F-15も一部アビオニクスを欠けた状態で導入しなければならなかった事、F-15Kは宣伝と違って精密爆撃機能が外されて輸出されたことは知っている。機密部分は削るのが基本でデグレードされるのは当然の事で、財政が厳しいロシア以外、自国より他国に良い兵器を輸出する国は無いんじゃないかな?ロシアにしても、Su-30MKKには三次元推力偏向を付けていない。中国を脅威として10年の技術格差を付ける事にしているからだ。
ところで、
「総合的に判断」の総合的を何処まで見積もっての事かには、読売新聞だけに、シニカルにならざる終えない。
私がF-22を嫌っている理由は、
1.AAM3,4,XAAM5に対応しない、対応しても外付け
2.ASM1,2,XASM3に対応しない、対応しても外付け
3.対地攻撃能力が極めて限定的、出来ても外付け
4.AMRAAMシリーズ等新たに買わないといけないものばかり
外付け=ステルスではなくなる、と言う事。F-35はマルチロール機なので、ステルスはある程度の所で捨てていることとコストパフォーマンス的には納得できるけど、一機100億円は当初価格の倍以上。
勧めるベスト・バイはEF-2000、次点JAS-39。
EF-2000は非ステルス機の中で最も小さなレーダー断面積を持ち、アビオニクスのソースの供与、ソリューションの共同開発(日本製各種武装、独自のセンサー等が使えるようになる)、ライセンス生産等が既に検討出来るまでになっている。勿論、マルチロールのストライクファイター。超音速巡航も可能で4.5世代機としては最も優れていると言える。問題点は欧州機であるため初期投資と整備士に多少なりとも混乱が生じる事。これはF-1(エンジンがロールスロイスからの技術供与で作られた)の時に困った事だが、同時に克服できない事ではない。JAS-39は機体・保守・運用経費が安い、整備が楽、エンジンはF/A-18のものの改変版なのでノウハウが引き継げる、防衛のために考えられた機体である事、が挙げられる。
これらを導入すると決めようとするなら、アメリカは相当の干渉をしてくる筈である。そこで政治の能力が試される事になる。完了こそ優秀だが、そんな足腰が今の政権に無い事は判り切っているけれどね。
>的に判断すべきだ。F22を導入できない場合に備えて、米英など
>が共同開発中のF35など、代替案を検討する作業も不可欠だ。
デリバリーは2015年以降です。そこまでF-4が持たないから火急な訳で・・・
>輸出が解禁されても、輸出用機は、コンピューターの再設計などに
>より、能力が低下する可能性がある。
これは航空もの雑誌(の海外の人の言)にもあったことで、もっともな意見。
私見でもF-4は最初対地攻撃能力が無かったし(後に回復)、F-15も一部アビオニクスを欠けた状態で導入しなければならなかった事、F-15Kは宣伝と違って精密爆撃機能が外されて輸出されたことは知っている。機密部分は削るのが基本でデグレードされるのは当然の事で、財政が厳しいロシア以外、自国より他国に良い兵器を輸出する国は無いんじゃないかな?ロシアにしても、Su-30MKKには三次元推力偏向を付けていない。中国を脅威として10年の技術格差を付ける事にしているからだ。
ところで、
「総合的に判断」の総合的を何処まで見積もっての事かには、読売新聞だけに、シニカルにならざる終えない。
私がF-22を嫌っている理由は、
1.AAM3,4,XAAM5に対応しない、対応しても外付け
2.ASM1,2,XASM3に対応しない、対応しても外付け
3.対地攻撃能力が極めて限定的、出来ても外付け
4.AMRAAMシリーズ等新たに買わないといけないものばかり
外付け=ステルスではなくなる、と言う事。F-35はマルチロール機なので、ステルスはある程度の所で捨てていることとコストパフォーマンス的には納得できるけど、一機100億円は当初価格の倍以上。
勧めるベスト・バイはEF-2000、次点JAS-39。
EF-2000は非ステルス機の中で最も小さなレーダー断面積を持ち、アビオニクスのソースの供与、ソリューションの共同開発(日本製各種武装、独自のセンサー等が使えるようになる)、ライセンス生産等が既に検討出来るまでになっている。勿論、マルチロールのストライクファイター。超音速巡航も可能で4.5世代機としては最も優れていると言える。問題点は欧州機であるため初期投資と整備士に多少なりとも混乱が生じる事。これはF-1(エンジンがロールスロイスからの技術供与で作られた)の時に困った事だが、同時に克服できない事ではない。JAS-39は機体・保守・運用経費が安い、整備が楽、エンジンはF/A-18のものの改変版なのでノウハウが引き継げる、防衛のために考えられた機体である事、が挙げられる。
これらを導入すると決めようとするなら、アメリカは相当の干渉をしてくる筈である。そこで政治の能力が試される事になる。完了こそ優秀だが、そんな足腰が今の政権に無い事は判り切っているけれどね。
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