生物と無生物のあいだ (講談社現代新書 1891)
2007年8月26日 読書 コメント (4)
ISBN:4061498916 新書 福岡 伸一 講談社 2007/05/18 ¥777
26位って、売れてるんだなぁ・・・
書評の人がどれくらい生化学に精通しているのかが不審だなぁ、というのが最初の印象。文学的に書いた生命科学の裏面史的側面を持っているのが前半。ここは一般受けするだろう。後半は著者自身のやさしく書いた生化学とその発見談・発掘談と言った所だろうか。ここが肝で生化学の知識が乏しくても判るように書いてはあるけれど、真髄を理解するのは以外と厄介と感じた。生命とは何か、ということにはいまだペンディングをかけている状態だったし。まあ、システムvs.パーツという構図ではあるかなぁ・・・
が、面白いことは確かである。生化学的ミステリーの真髄は、「プリオン説は本当か」の方にあるので、是非こちらも読んでほしい。その副読本として私は本書をお薦めする。
26位って、売れてるんだなぁ・・・
書評の人がどれくらい生化学に精通しているのかが不審だなぁ、というのが最初の印象。文学的に書いた生命科学の裏面史的側面を持っているのが前半。ここは一般受けするだろう。後半は著者自身のやさしく書いた生化学とその発見談・発掘談と言った所だろうか。ここが肝で生化学の知識が乏しくても判るように書いてはあるけれど、真髄を理解するのは以外と厄介と感じた。生命とは何か、ということにはいまだペンディングをかけている状態だったし。まあ、システムvs.パーツという構図ではあるかなぁ・・・
が、面白いことは確かである。生化学的ミステリーの真髄は、「プリオン説は本当か」の方にあるので、是非こちらも読んでほしい。その副読本として私は本書をお薦めする。
コメント
「プリオン説」アリ♪
の方が、辻褄合わせには役立っているみたいですよ〜
私の使った「辻褄あわせ」は物語を構築する、ないし物語にリアリティを与えるという行為の範疇の心算だったのです。
仰るとおり「科学的に証明されていない」筈ですし、さらに実用化(さて何に使いますかねぇ)例と言われれば当然、在りません。が、ミッシングリンクの一つとして(きちんと年代的にも系統的にもつなげる為の「過去から見た未来」で語られる過去における「事実」という意味合いで)妄想が広がっていくのは非常にスリリングな事なんですよ、私にとっては。
う〜んと、此処から先は釈迦に説法の様な気分がして座りが善くないのですが...人間って、3次元空間上に任意の独立し座標値が一致しない3個の点(数学的な意味あいの質・量を伴う事を要求されない)を見つけると、その間に補助線を引きたがるでしょう(例えば、星座なんかが近いですかねぇ)そして、其処に更にもう一つの点を想定してやると、勝手に四面体の形状を想像してしまうでしょう?
私が愛でるのは、4番目の実在の有無を保証されていない点を加える事によって形成される、仮想の立体の持つリアリティなんだと思います、多分。
オカルト的背景と言うのは、生態学の中では暗黙の了解で処理される所もあるのですが、表に出さないのがやっぱり暗黙の了解だったりします。そういうのを、表に出してしまうと、理性の決壊・暴徒化するんです(学会には実際そういう集団が居るし)。その辺りを楽しむのもたしなみの一つですが、BSE関連の場合、相応の一般向け情報を蓄積しておかないと「ありがち勘違い」に対応できないので・・・