いいこと/わるいこと
2007年8月14日 世相評価 車で通勤すると、帰り道に格安の外車(ベンツもある。最多価格帯は25万か?)を売る中古自動車屋がある。以前、25万の比較的新しい型(とはいえ型落ちだろう)ボルボがある・・・と言っていた所、今は30万しないキャデラックもある。
私は新車で「外車」を買う事は無いと思う。同じクラスで国産車のほぼ倍の価格だから。10/15モードという特殊事情とはいえ、日本車は比較すれば燃費がいい事になっているし(同じ車でも各国の走行条件により燃費は大きく異なる。現行のプリウスは10/15モードMax35.5km/Lというスペックだが、アメリカ基準では27km/Lである。それもアメリカで机上の空論でもっと燃費は悪いと言う)、排気量あたりのトルク/馬力も世界でトップクラスだ。
11年10万キロ、どちらか早い方とはいえ、そこまではそれほどランニングコストがかからない作りになっているのも安心感がある。ただしこれは製品に対する哲学の違いで、定期交換部品は多いが気に入ったものに対してはずっと長く使い続けられる、と言うのが「外車」の良い点だと思う。排ガスの事を考えると勧められないが、10年程前のオートメカニックでは、60年代生産のボルボ・アマゾンやエンジンの燃えた70年代前半のポルシェ911を再生する、という企画があった。その際には、アメリカから消耗部品を購入すると言う事をしていた。
自動車からのエミッションの低減を名目に、自動車税制は5回以降の車検を受ける車に対し、無条件に自動車税を上げると言う政策を取っている。私自身、中古車を乗っていたので約20年分の自動車の進化を経験しているし、実際に懐に響く燃費が、出力向上に関わらず年々向上している事には驚きを隠せない(1.5L車で70ps.13.5km/Lから114ps.17lm/L、実測値)。その面で合理性を感じないでもないし、作為的だと思うけれど(車重1tで12-3km/Lの燃費を現実的と考えるか、10/15モードを使わないのを欺瞞と考えるか等)自動車のLC-CO2は運用過程が非常に大きな割合を持っているとしている。
とはいえ一方で自動車部品の再利用ネットワークも出来上がっている。フェンダーやバンパーは勿論、エンジン、ドライブシャフト、サスペンション構成部品、諸々の部品を、「中古でお願い」と修理屋で言えば出てくる仕組みがある。当然年の行った車/売れた車程部品は豊富だ。そうなると勿体ない精神からすれば手に入れたものは長らく使いたいものじゃないだろうか?静脈産業を推進する事と自動車税制は矛盾しないだろうか?
悪友の一級建築士は「建築は30年持っても設備は15年」と言う。しかしLCA的には、実は箱を作る事に最も負荷が出るので、100年持つ建築にモジュール化し更新可能にした設備、というのが最も環境に良く、住む人にとっても快適なのではないかと言う話がある。この話を応用して行けば、勿体ない、と、陳腐化の矛盾を解決できると思う。
私は新車で「外車」を買う事は無いと思う。同じクラスで国産車のほぼ倍の価格だから。10/15モードという特殊事情とはいえ、日本車は比較すれば燃費がいい事になっているし(同じ車でも各国の走行条件により燃費は大きく異なる。現行のプリウスは10/15モードMax35.5km/Lというスペックだが、アメリカ基準では27km/Lである。それもアメリカで机上の空論でもっと燃費は悪いと言う)、排気量あたりのトルク/馬力も世界でトップクラスだ。
11年10万キロ、どちらか早い方とはいえ、そこまではそれほどランニングコストがかからない作りになっているのも安心感がある。ただしこれは製品に対する哲学の違いで、定期交換部品は多いが気に入ったものに対してはずっと長く使い続けられる、と言うのが「外車」の良い点だと思う。排ガスの事を考えると勧められないが、10年程前のオートメカニックでは、60年代生産のボルボ・アマゾンやエンジンの燃えた70年代前半のポルシェ911を再生する、という企画があった。その際には、アメリカから消耗部品を購入すると言う事をしていた。
自動車からのエミッションの低減を名目に、自動車税制は5回以降の車検を受ける車に対し、無条件に自動車税を上げると言う政策を取っている。私自身、中古車を乗っていたので約20年分の自動車の進化を経験しているし、実際に懐に響く燃費が、出力向上に関わらず年々向上している事には驚きを隠せない(1.5L車で70ps.13.5km/Lから114ps.17lm/L、実測値)。その面で合理性を感じないでもないし、作為的だと思うけれど(車重1tで12-3km/Lの燃費を現実的と考えるか、10/15モードを使わないのを欺瞞と考えるか等)自動車のLC-CO2は運用過程が非常に大きな割合を持っているとしている。
とはいえ一方で自動車部品の再利用ネットワークも出来上がっている。フェンダーやバンパーは勿論、エンジン、ドライブシャフト、サスペンション構成部品、諸々の部品を、「中古でお願い」と修理屋で言えば出てくる仕組みがある。当然年の行った車/売れた車程部品は豊富だ。そうなると勿体ない精神からすれば手に入れたものは長らく使いたいものじゃないだろうか?静脈産業を推進する事と自動車税制は矛盾しないだろうか?
悪友の一級建築士は「建築は30年持っても設備は15年」と言う。しかしLCA的には、実は箱を作る事に最も負荷が出るので、100年持つ建築にモジュール化し更新可能にした設備、というのが最も環境に良く、住む人にとっても快適なのではないかと言う話がある。この話を応用して行けば、勿体ない、と、陳腐化の矛盾を解決できると思う。
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