7/12 木・雨時々曇:厄介な・・・
2007年7月12日 日常 コメント (2) 朝はやっぱ早めに。コーヒーがぶ飲みで何とか起きている状態だったけど、何とか作業。論文で必要になった図を作ってOpenOffice.orgのDrawで加工しようとするが、Excel、KareidaGraphで作ったグラフはテクスチャが反映されない。じゃあCalcで作るか・・・となるが、グラフの種類が無いようで、困る。進めていったらあったけど・・・そんなこんなでホゾを噛むうち午前中が終わる。
昼食。昼休みは昼寝。
午後は表作りと論文の方向性などを考え、本を読む。雑談風セミナーで情報交換。九州での家畜糞尿利用の関係のことなど。成果は小耳に挟んでいたが、現場・現物・機械の類のスライドと現場の雰囲気が分かったのは有り難い。
このグループのセミナーに関わるのは、私が窒素のライフサイクル(肥料飼料から飼料・食品を経て家畜排泄物は農地へ)の研究をしており、その過程で発生する温暖化ガス(亜酸化窒素)を環境影響評価の指標として使うこと、グループは私の広域・ライフサイクル指向を利用して発生量軽減技術を提案・評価することという枠組的には相利的関係にあるからだが、思想的なずれはやはり大きい。今回だと家畜糞尿関係ということで、資材利用ではあるのだけれど、そこで温暖化ガスは問題としては小さくしか見てもらえないというし、私から見ればライフサイクルを通じて一貫して評価する非常に重要な軸、となる。
また、グループはモニタリングとスケールアップを目論むし、資材と温暖化ガス、という関係の研究例を集めているものの、総体としてみた方向付けに関しては私の方に一日の長がある。
道のりも両者の隔たりも大きいが、それを一歩一歩埋めて行きたい。それが科学の総合科であり、私の出身学部の基本理念だからだ。
日中の食品偽装問題が騒がしいが、結局の所、中食・外食化の行き着く災禍の象徴例ということなんだろうなぁ、と思う。キャリーオーバーを考えれば、何を食わされているかなんて、分からないんだから。
ブラックに考えよう。
食用ではない段ボールを劇物のNaOHで処理して食材にした、という。セルロースの塊を加水分解して糖鎖を短く、構造を単純にした訳で、ふかふかして味の染み込み易い素材をつくり出した、と言うことになるのだろう。不水溶性で消化されない、食物繊維たっぷり、きっとお通じにはいいだろう。ところで、アルカリというのは一般に苦い。NaOH aq.の薄い奴はこっそり舐めたことがあるが、やっぱり苦くて刺激がある。その味を消していたということは、相当に洗うか、酸で中和したかしたはずだ。そう考えると、段ボールの夾雑物(こっちの方がよほど恐い。インクは鉱物油の筈だ)も流されている可能性がある。考えれば考える程、便秘に悩む人にはさらにジレンマの深い素材となっていることだろう。
そしてもう一つ、この素材処理方法で私は最初にピンと来たモノがある。
ミカンの缶詰。あれはミカンをNaOHに晒して、HClで中和して、洗って、味の何も抜けたモノにシロップと色素を染み込ませて作る。
分かってみれば恐くない?
・・・あ〜、参院選、不在者投票に行かなきゃ。29日は盛岡に居る予定なので。そのために有休使うなら有意義でしょう、と。
昼食。昼休みは昼寝。
午後は表作りと論文の方向性などを考え、本を読む。雑談風セミナーで情報交換。九州での家畜糞尿利用の関係のことなど。成果は小耳に挟んでいたが、現場・現物・機械の類のスライドと現場の雰囲気が分かったのは有り難い。
このグループのセミナーに関わるのは、私が窒素のライフサイクル(肥料飼料から飼料・食品を経て家畜排泄物は農地へ)の研究をしており、その過程で発生する温暖化ガス(亜酸化窒素)を環境影響評価の指標として使うこと、グループは私の広域・ライフサイクル指向を利用して発生量軽減技術を提案・評価することという枠組的には相利的関係にあるからだが、思想的なずれはやはり大きい。今回だと家畜糞尿関係ということで、資材利用ではあるのだけれど、そこで温暖化ガスは問題としては小さくしか見てもらえないというし、私から見ればライフサイクルを通じて一貫して評価する非常に重要な軸、となる。
また、グループはモニタリングとスケールアップを目論むし、資材と温暖化ガス、という関係の研究例を集めているものの、総体としてみた方向付けに関しては私の方に一日の長がある。
道のりも両者の隔たりも大きいが、それを一歩一歩埋めて行きたい。それが科学の総合科であり、私の出身学部の基本理念だからだ。
日中の食品偽装問題が騒がしいが、結局の所、中食・外食化の行き着く災禍の象徴例ということなんだろうなぁ、と思う。キャリーオーバーを考えれば、何を食わされているかなんて、分からないんだから。
ブラックに考えよう。
食用ではない段ボールを劇物のNaOHで処理して食材にした、という。セルロースの塊を加水分解して糖鎖を短く、構造を単純にした訳で、ふかふかして味の染み込み易い素材をつくり出した、と言うことになるのだろう。不水溶性で消化されない、食物繊維たっぷり、きっとお通じにはいいだろう。ところで、アルカリというのは一般に苦い。NaOH aq.の薄い奴はこっそり舐めたことがあるが、やっぱり苦くて刺激がある。その味を消していたということは、相当に洗うか、酸で中和したかしたはずだ。そう考えると、段ボールの夾雑物(こっちの方がよほど恐い。インクは鉱物油の筈だ)も流されている可能性がある。考えれば考える程、便秘に悩む人にはさらにジレンマの深い素材となっていることだろう。
そしてもう一つ、この素材処理方法で私は最初にピンと来たモノがある。
ミカンの缶詰。あれはミカンをNaOHに晒して、HClで中和して、洗って、味の何も抜けたモノにシロップと色素を染み込ませて作る。
分かってみれば恐くない?
・・・あ〜、参院選、不在者投票に行かなきゃ。29日は盛岡に居る予定なので。そのために有休使うなら有意義でしょう、と。
コメント
「ミカンの缶詰」からの連想で、マル檄に 安部司氏(添加物アドバイザー・『食品の裏側』著者)さんが来られた回で、目の前で「白い粉」(笑)をチャッチャッチャカチャッと混ぜるとあら不思議、インスタントラーメンの豚骨スープのできあがり♪ と実演されて、「分かっちゃいたけど、目の前で見せられると……」と感じました(笑)。
後、廃鶏肉を如何にして「ミートボール」に仕立て上げるか等の話しもされてましたっけ。
ミートホープ社一社が「槍玉に上がって」ますが、そんなものでは済まない気がします。
ちなみに屑肉ですが、骨にこびりついた肉って、案外好きです。
♪やっぱカルビは骨付き!(嘉門達夫)
でしょう?
あと採卵鶏の廃鶏って、食べる所少なそうですが、採卵するのに効率が落ちた、と言う程度の事で、生物としてはまだまだ若いウチだったりします。
まあもっとまともな白い世界の話で食の問題を考える時には、1.供給諸食料と供給純食料の差、2.供給純食料と摂取食料の差を詰めて行くと、実は自給率45%という2015年目標は農業の努力ではなく、食料の努力に寄って充分達成できてしまうのではないかと思えて来ます(この辺の事を今研究しようとしています)。