中途覚醒2回、朝は妙に早い。
 今日はポスドクさんの関係で野外調査に出る。目的地・栃木県農業試験場&栃木県鹿沼市・小山市、車はトヨタ・サクシード。こいつが酷い。座った瞬間腰と尻に来た。これで一日走り回るのか?と思うとかなりの重労働を感じる。動性能はそれほど厳しくなかったけど・・・。
 途中強烈に眠くなったり、厳しかったけど、任務を終了してほぼ無事帰る。
 中々の発見だったのは、多大な施肥を行うイチゴ栽培、未だ続いていたり、終わってもハウスをはいだり潅水するなどして除塩していないところがほとんどなこと。塩類障害は大丈夫なのか?ニラは除塩して再度作付けたりしていた。

 トヨタと言うメーカー、ハイブリッドなどで「エコ」を謳うが、それはまったくの欺瞞だと思う。先代プリウスで結局日本の運転手は動性能を求めた結果、次世代に繋げたじゃないか、と言う話もあるが、その価格のつけ方はまったくのフェイク。だって、レクサスLSのハイブリットは素のLSより馬鹿高い。どうしたって、カローラに毛が生えた価格じゃないはず。次にlife cycle CO2の問題。作るのに馬鹿みたいにCO2を必要とするリチウムイオン電池を使うと言うことは、製造過程のLC-CO2を馬鹿高くする。LC-CO2に部品製造と言う項目があるが、何処まで計上しているのか。リチウムイオン電池のリサイクルで帰ってくるのは、還元が大変なLiではなく、高価なCoである。少なくとも、車重が重いから自動車工業会の言う「製造過程より運用のほうがCO2を出す」と言うのはウソになるんじゃないか。トヨタのHPでは「同クラスの車」というのが明らかになっていない。また「35.5km/L」の燃費は一番燃費のいいヤツで、ちょっとオプションがつくと30km/Lに落ちる。そうした時、
http://toyota.jp/prius/ecology/
 はどうなるのか。そもそも、10/15燃費ほどハイブリット車は実際の燃費が良くない。
http://response.jp/e-nenpi/award2006/
 燃費達成率の低さはダントツである。
 100歩譲って同じレクサスLSで比べても、ハイブリットで強調されるのは動性能。燃費は3Lクラス、と言うなら、最初から3Lの車のほうが、LC-CO2は低い(単純に車重が軽いし)が、そのような配慮はしない。
 そういう面では、7/5発売と言われる新デミオには、ガソリン車の未来があると思う。ありきたりのミラーサイクルエンジン(まあその制御ノウハウはマツダの十八番なのだろうが)、CVT。驚くのはダウンサイジングと軽量化。燃費のための王道と言える。
 でかい車なんて要らない。そのほうが余程環境負荷は少なくなる。ただし、経済的負荷は大きくなるが。別に某気取った自動車雑誌みく、車体価格を燃費で取り返すのは不可能だから、というのではない。
 でかい車=高級車が売れない、小さくて安い車が売れる、と言うことは、第一に自動車産業、次にそれに付随するインフラ産業を冷え込ませるし、経済効率が上がると無駄によって支えられていたGDPを押し下げることになる。きわめて忌々しき問題なのだ。

コメント

城崎 レイ
2007年6月7日11:13

 こんにちは、軽自動車ユーザです。
 軽に乗っているのは、車両本体価格が安いからではなく、燃費がよいからでもなく(むしろ燃費は1.5L車のほうがよいことも多い)、車庫の幅の問題で軽しか入らないからですが(笑)

 車ひとつとっても、いちどはまり込んでしまったデフレ・スパイラルからはなかなか抜け出せませんね。
 メーカーとしても、かつての社長専用車よろしく、ハイグレード車をバンバン売りたいのでしょうが、いまは大企業であっても「社長専用車なんて無駄。タクシー使ったほうが安上がり」という考えですからね。
 そして、小さい車が売れるというのは、デフレだけが原因でなく、車メーカーが女性や高齢者をターゲットにしているからという意見もありますね。女性の運転はヘタクソだ、という一般論はさておき、女性や高齢者は自分の運転技術に自信がない場合が多く、えてして小さい車を好みますからね。

 経済効率が上がるとGDPを押し下げることになるというのは同意です。昭和40年代に迎えた日本の好景気も、使い捨ての「文化」によるところが大きいですからね。もちろん、地球環境を守るという面ではNGなのかも知れませんが。

淵瀬春秋
淵瀬春秋
2007年6月11日9:16

 環境上は、車のデフレは悪くないと思うのですし、小型車の環境性能(LC-CO2程度の評価でも、資源消費の面でも)結構な事。また、現実には狭い道路事情を考えれば、少なくとも5/7ナンバー、軽の大きさと言うのは、結構じゃないかと思うのです。が、コンパクトな車がなべて女性をターゲットにしているのには、ちょっと困ったものだと思います。
 自動車保険の新車特約とか、グリーン税制が2年で切れる事、11年を超える車は自動車税を増税する、といった事も、ちょっとなぁ、と思います。結局、使い捨てを助長するだけですからね。日本の主要産業である自動車業界の経済にはプラスですが、環境上は明らかにマイナスです。折角自動車部品のリサイクルネットワークがあるのに、長く乗る人が居なくなれば、リサイクルは寸詰まりになりますしね。

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