農林水産省総合食料局食料企画課 H19.3
 あまり読む価値は無いです。ただ、食料自給率向上のシナリオを作った事だけは分かったので、それの原点をあたろうと思う。あと、「地域食料自給率試算ソフト」というのも配布しているそうです。
 ・・・暫く遊ぶ暇は無いですが・・・

コメント

skullsberry
猿滑骸骨
2007年4月24日11:26

何故、食料自給率をあげなければならないのか・・
こういう意見もありますが、いかがですか?

>食料自給率を高めるとは
>外国から輸入すれば安いand/or質のいいものが食べられるにもかかわらず、
>国産の高いand/or質の悪いものをあえて食べる、
ことを意味する
http://bewaad.com/index.php?s=%BF%A9%CE%C1%BC%AB%B5%EB

私見ですが、消費者は国産食料と輸入食料を、それぞれの予算制約の中で、価格と質に対する選好に基づいて配分していますから、均衡状態で自給率をあげるということは、外国品の価格を上げるか、(一定以上の質を維持しつつ)国産品の価格を下げるのでなければ消費者の厚生は損なわれかねません。そうなると、国産品の価格を下げても今と同じ質のものを提供するだけの国内農業の生産性の向上が必要になり、そのためには規制緩和や株式会社の参入が必要になるかもしれません。ところが、そうした政策は、食料自給率を向上させることを要求している国内農民の利害に反することになるでしょう。そうなると「食糧自給率の向上」というスローガンは、「外国食料を閉め出して高い国産品をもっと買え!」という農民の要求と整合させなければならず、結局、参入制限と農業保護を正当化することになり、消費者の利益だけが損なわれるような気がするのですが、いかがでしょうか。

skullsberry
猿滑骸骨
2007年4月24日13:07

すみません、誤植です。「均衡状態で」以下を次のように訂正します。よろしくお願いします。

均衡状態で自給率をあげるということは、外国品の価格を上げるか、国産品の価格を下げるかする必要があります。その際、一定の質を維持しつつ国産品の価格を下げなければ消費者の厚生は損なわれかねません。

淵瀬春秋
淵瀬春秋
2007年4月24日21:10

 黙っていても外国産(特にアメリカ産)は価格が上昇します。実際、加工品ですが、クアーズだったかが値段をあげました。大麦の代わりにバイオエタノール用のトウモロコシを生産するようになり、需要が逼迫したためです。アメリカは今後のエネルギー消費の伸びをバイオ燃料似よって補う事にしているため、安い輸出より、高い燃料にシフトして行きます。よってアメリカを当てにするのはよろしくない。オーストラリアとニュージーランドの農業は、水・気候資源的に持続性に疑問がもたれる、と言うのは私見ですが、「優等生」ニュージーランドもかなり足元が危ういと言う情報をOECDのワーキングペーパーの裏話で聞いています。欧州は輸出補助金を切って来たので、当然輸出価格はあがるし、生産余力を切る方向で動いています(OECD農業環境指標関連)。
 国内産の高コスト体質を改める努力は方々で研究されているようですが、生産構造の歪みと流通関連のピンハネが厄介。JAの在り方を含め、かなり改善の余地はあるでしょう。
 食料戦略を含め、WTOにおけるyellow, green box化をするか、それとも自由化するなら冷戦時の米ソ協定と同じ内容のモノを日米で結ぶかした上でないとねぇ。
 ない袖は振れないですから。この10年後。

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