ISBN:4004310598 新書 本間 義人 岩波書店 2007/01 ¥777
中央省庁・政府所管の画一的な日本の復興策ではなく、地域性を生かした地域の再生を論じ、その具体例を挙げた本。地域性の中には、歴史文化、経済、産業、人材、制度、色々なモノが示されている。まあ、アイデンティティを復興するなり創造するなりするのは良いことではあるけれど、一村一品のような方策を礼さんするのはどうかと思う。中山間のグラム農業(軽量・少量で高価な農産物を生産する)は、すき間産業であって基幹にはなりえない。勿論、平地農業をつぶして中山間への依存度を高めながら、自給率をカロリーベースから金額ベースに移すという数字遊びに興じる内ならいいだろう。
しかし本質的に骨太の食糧生産計画が立ち上げられてしまった場合、これまでの農水省は勿論、すき間農業も断罪されることになるのではないかと私は思う。
必要なのは依存(それが成功している観光なり製造産業なりであっても)ではなく、自立・独立である。本書で論じられているのはあくまですき間論であって大局的な戦略ではない事に注意する必要がある。それでもなお、ある程度の地域を救うことは出来るかもしれないが・・・。
中央省庁・政府所管の画一的な日本の復興策ではなく、地域性を生かした地域の再生を論じ、その具体例を挙げた本。地域性の中には、歴史文化、経済、産業、人材、制度、色々なモノが示されている。まあ、アイデンティティを復興するなり創造するなりするのは良いことではあるけれど、一村一品のような方策を礼さんするのはどうかと思う。中山間のグラム農業(軽量・少量で高価な農産物を生産する)は、すき間産業であって基幹にはなりえない。勿論、平地農業をつぶして中山間への依存度を高めながら、自給率をカロリーベースから金額ベースに移すという数字遊びに興じる内ならいいだろう。
しかし本質的に骨太の食糧生産計画が立ち上げられてしまった場合、これまでの農水省は勿論、すき間農業も断罪されることになるのではないかと私は思う。
必要なのは依存(それが成功している観光なり製造産業なりであっても)ではなく、自立・独立である。本書で論じられているのはあくまですき間論であって大局的な戦略ではない事に注意する必要がある。それでもなお、ある程度の地域を救うことは出来るかもしれないが・・・。
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