朝はそれなりに起きる。昨日作ったシンポの要旨の原稿を学会誌のフォーマットにあわせてみると、2割方オーバーになっていた。削って整えて、文献をWWWで検索して揃えるつもりが・・・なんでマイナー誌の方が引っかかるかな・・・ということで、完成には至らない。いや、copy & pasteで終わらないのが嫌。他に次の研究に必要な表をいじる準備をする。
 午後、でっかい買い物の為に妻と出かける。悪友にも一級建築士はいるが、今回会ったのは結構老練な感じの人で、まあ忙しいんだろうけど少々勉強させてもらった。商品に納得したところで、判子をたくさん押した。
 遅めの昼食をちょっと豪華にとって、帰宅する。
「ウインター・ムーン」(D.クーンツ・文春文庫)に、遺産として新天地に新居が手に入った警官一家が、新しい生活に心踊らせるシーンがあったが、その気分がわかる気がした。勿論、燃やしたりはしないけどね。
 買い物の金額が大きすぎて私一人では払えないので、妻にも支援を頼む。今回はフィナンシャルプランナー役となる。支払い期限までのショートサーキットで何が出来るか、何が有利かを考え、行動に移す。

 夜のワイドショーで環境問題といいながらアホくさいコメントしかしないコメンテーターたちに怒るより白ける。研究者もマスコミ露出度を上げるべきだ、というが、「これが世論」なら研究者の言葉は、極一部を除き世の中の人には理解できないだろう。熱帯雨林は地球の肺というが、実は二酸化炭素の地表への固定と言う意味では北方林(Boreal forest)の方が上である。私が環境「庁」のお金で研究し始める前に、「実は熱帯雨林の土壌にも炭素の貯蔵能力がある」ということが定性的にいわれるようになった位、その量は感知し難いものだった。お金の話をすれば、ロシアが京都議定書に加わったのは、排出権取り引きでシベリアの炭素貯蔵能力が「売れる」からである。グリーンピースや「緑の党」を自認する人達がアメリカを非難しないのもおかしなもんだ。

コメント

sunao
sunao
2007年1月15日11:23

夜のワイドショー私も観てました。
「あわわわわ・・・」というか「この人たち、出てて恥ずかしくないのかしら?」と。
また研究者がマスコミの露出度をあげるべき!という意見はエコプロの時にも聞きました。

初めから勉強しようとしないで、結果だけ欲しいとか、最終結論だけ知って、「知ったかぶり」をしている人が見受けられます。
比較的読みやすい論文誌だってあるのですから、自分で勉強して欲しいと公開シンポの時はいつも思ってしまうのです。

淵瀬春秋
淵瀬春秋
2007年1月16日8:36

 ウチの職場は評価委員から、事実上の要求事項となっています。リサイクル/循環型社会に関しては、ここ2−4年、かなりの数の新書が出ていて、賛否両論ですが、共に言える事は難しくはなくて、あくまで一般書である事。広く情報を集めて自分の考えを醸成するということを、多くの人は忘れていると思います、というかそういう考え自体がない。
 結果だけ欲しい、と言うのはその通りですね。その裏側を知らないのは、無知と同じですね。

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