ISBN:4061498533 新書 関岡 英之 講談社 ¥735

 日米政治の裏側の暴露本。いや、元本はWWWで公開されてるんだけど、代議士先生も知らないし、共産党も暴露しない、ジャーナリズムにも流れない。
 真に批判的で、物事を突き詰めるジャーナリズムと国民の知るべき情報とは何かを知るにはいい本。ところがこういう姿勢が現在、反日・抗日とヒステリーを引き起こすことは間違いない。天皇史観、談合問題など、すべてに賛成するわけではないが(即ち新右翼的側面がある)、批判的に読んで、納得するところ、共有するところを得ればよい。
 少なくとも日米間の「年次改革要望書」の存在とそれに沿った「構造改革の推進」を知ることが出来たことは、何物にも代えがたい。お坊ちゃんはのほほんと愛国を語るが、その真髄をもっと多くを議論し社会と国家を構築する口火になる本でもあろう。

コメント

せきやん
せきやん
2006年12月23日18:03

政治的立場を左右に振れず、
とりわけ
、お坊ちゃんはのほほんと愛国を語るが・・・
の下りほど含蓄の言葉を聴いたことがない。
郵政民営化も年次改革要望書からですよね
マルキストは右翼書物から学びます。
北一輝、大川周明、安岡正篤・・
左翼の単純細胞にない愛国の情、歴史観を学ぶ為でした。

淵瀬春秋
淵瀬春秋
2006年12月23日22:11

 逆もまた真なりで、著者はジャーナリズムの左右にかかわらず、広く情報を集め、本書を書いています。
 本書の4/5を覆う帯(こりゃカバーの二重がけだね)を使って、四角い講談社現代新書の真ん中の四角を丸に書き換えているのもご愛嬌。

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