朝は妻を送って車で出る。今日は妙に車が多くて少々厳しかったが、そこは誰も同じなのか、正面玄関近くの駐車場を確保できた。

午前中は元上司の管理職Sが李さん達を上層部に紹介して回ってもらい、その後私との研究打合わせ。共同研究プロジェクトを終わるに当たって、今年の成果とこの4年の成果、更に結果として出す論文について、どんなトピック、筋道を使うか、協力関係の強調方法などを詰める。が、簡単に終わってしまったので(話題性のない私)、ここは一発ポスドクEさんに生け贄now on goingで挑戦的な研究について話してもらう。所々サポートはしたけど、テクニカルタームをチャンと覚えることと、原稿に頼らないサバイバルイングリッシュを身につけるべきだな、と思う(と言う訳でNHKラジオ英会話のCDをあげた)。

午後は畜産試験場で家畜糞尿処理問題に関して話を聞きに行く。先方の管理職Hさん他、面識のある方々も含め、最新の情報を仕入れたり、改めてその人の研究の進展を知った。元々は韓国訪日団対応で、私自身時間は欲しいのだが、行ってみて良かったと思う。が、ここで驚愕の事実を知る。来週ある会議(畜産試験場主催)では、ポスターセッションのようにデータベースシステムのデモを見せて、1.5時間くらい頑張ってね、とのこと。情報来てないよ・・・如何に知り合いの先輩研究者から頼まれたとはいえ、承服しかねる・・・

そして夜は歓迎会。大陸国のいいかげんさもあって、さりげなく旨い韓国焼酎の密輸品が出てきたりする。店の人にちくっと言われるが、そこは部長の一声、飲み放題(飲まれるほど店は損のはず)だし冷えきった日韓関係を取り持とうと言う民間外交だ、と。

久々したたか飲んで電車で帰宅。英語はつかれる

捕らぬ狸のなんとやらであるが、共同プロジェクトで韓国側李さんと共著で論文を書く方向にある。筋も李さんに話した。さてここでちょっとマジックを使おうと提案する。韓国においては論文はアイデアを出した人が(実際に手やからだや頭を使わなくても)筆頭著者になり、ポイントが高く自動車競技のFormula1の点の付け方みたいな方式で加重配点される。一方、日本では名前が入っていれば筆頭も何もなく自分の所有物みたく扱われる場合が多い。うちの職場での業績評価では、筆頭か筆頭でなくても責任著者なら同じ配点である。ならば、李さんに筆頭になってもらい、私が責任著者になれば、お互い損はしないということになる。その代わり・・・いやいや、今回のことは腹黒く考えないことにする。データの解析と解釈&評価で楽しませてもらおう。

良く言うと私は人がいいかも知れない。が、この所数年人脈が出来てきたので、私と知り合ったり、名刺を貰った人には、それ相応にさりげなく押し掛けてくる研究のネタを振り分けるという事をしようと密かに動いている。その研究が旨く行くかどうかは判らないし、自分の業績にはならないが、無理難題に便利に使われてきた分、今度は使わせて貰おうという算段。それなりに腹黒くなければ、世の中泳いではいけない、というのも事実のうちだと思う。私だって好きな研究をしたいですよ、業務以外にね。

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