全然動けませんでした。チャンと朝から出勤したのですが。
午後、もと同じ管理部門にいた土壌物理・土層中の物質移動の専門家のKリーダーに、ポスドクEさんの研究についてアドバイスをしてもらう。結構近しい研究をしているが、ライバルというより是非研究を進めて欲しいという、ありがたい言葉を頂いた。私は農地作土層の土壌の違いから窒素溶出のしやすさを求めてランク分けし、農地表面での窒素収支により過剰窒素の多少をかぶせることで、窒素溶出リスクのマップを作ることを考えていたが、そこまで単純化は出来ず、作物の施肥のタイミングとその後の降雨の有無、その間の作物による窒素の吸収量を加味して溶出量を求めれば、土壌の違いによる窒素溶出リスクの違いは出にくいだろう、とのこと。作物の成長モデルも必要になる。しかし米以外そのようなモデルはないといっていいだろうから、作付日数と収穫時の作物体中の窒素量からロジスティック曲線で近似するものとして扱うしかないか。それだけのアウトプットが出れば極めてよいアウトプットになるだろう。そう考えると、農業センサスの情報との擦り合わせが難しくなりそう。この辺もVBAなんかでスパッと外装するプログラミングを行う必要がありそうだ。
私は物理も数学も全くだめで定性的な方針がなんとなく浮かんだだけだったが、KリーダーにもEさんにも有意義な時間を持てたようで、こういう席を提供できてよかったと思う。更なるモデルの完成度を上げ、面データにするためには他の部屋にいる同僚Iに話を回す必要があると言うことも明らかとなった。と、ここで、土壌窒素発現に関するモデリングに関する研究会が開かれることを知る。出欠の〆切は随分と過ぎてしまっているが、Eさんにも私にも重要な話であるから、参加したい旨をメールでお願いすることとした。

ポスドクEさん曰く、この研究所はなんだか人間関係が希薄だとのこと。また、管理職Iとはどうも折り合いがつかないという。うむ、そう思うことは確にある。私も管理職Iとはどうも上手くやれない。非常にキツイ枠の中で与えられた課題をこなす事だけを要求して、思いつきや傍系の研究に関しては全く冷淡である。これでは個性ある研究はできない。研究の実行体制も実に分かりにくいことも問題。色々な人と交流する席は是非欲しい、とのこと。あと、如何に数理屋とはいえ、一日画面と向き合っていると全然喋る機会がなくて、精神衛生上は良くないとか。うーん、でも私は基本的に寡黙だし・・・。兎も角外交的であることが求められているのだな、と思ったりする。やっぱり外から人が来ると、改めて自分達を見直してしまわないといけないのだな、と思う。あと、ポスドクと言う地位だが、私自身はその位置にいられるのはひとかどの研究者として扱いたいし、職場の職員として自由に動き回って欲しい、と思う。それだけの取っ掛かりを作るのが私の役目かな。

色々思うところが出てきたところで、時間が時間となり、帰宅。〆切迫る論文の修正は一応持って帰ってきた。やる気合いはあるかなぁ・・・

明日は妻の希望で群馬の温泉ホテルへGoである。起きられるかなぁ。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索