朝はどうしても起きられず、半日休みを入れ、ずるずると眠ってしまう。
 その間にK淵学園から先生が来られていたと聞き、申し訳ない事をしたと思う。が、パートさんに言付かった事を聞いて、居なくて良かったと思ったのは秘密。K淵学園で都合の良い時に講義をして欲しい、という依頼だったから。適宜質問をしたり討議させたりすればいいのだろうけど、私には「教育者」というアビリティは全くない。しかも10-11月って、死亡遊戯な時なんだけど・・・

 所属部門の集まりで、ウチの職場としての人材育成プログラムについて簡単な説明と意見募集の話を聞いたけど、パーマネントでは勿論、任期付でも人がそう取れず、ポスドクが手一杯、という状況で、こんな事する意味って何よ、と思う。科学技術大綱の5本の柱の一つが「環境」なのだが、それならパーマネントとは言わない、任期付でいいからそれ系の研究者を現在のパーマネントの人数の3-5倍雇えるようなシステムにしないと、タスクフォース的な研究は勿論、その基礎となる部分の研究も全うには出来ないし、国内外で急遽要求される研究項目/成果に対応するのはまず無理。
 病原性大腸菌O-157や、狂牛病(プリオン病)に、いち早く対応できたのは、それだけの研究のバラエティが動物衛生研究所(旧家畜衛生試験場)で細々とだが研究されてきていたからであり、特に狂牛病で全頭検査を可能にするだけの人の教育が出来たのは、やたらテレビに出ていたどこぞかの大学の先生ではなく、動物衛生研究所のおかげである。
 ところで、食品安全に関する大臣だか長官だかは、元々4人でやっていた業務をまとめて一人で済ます事になったとの報道。専門は違うが同じ農業-食料系統の研究をしている者としては、肉牛の全頭検査撤廃とアメリカ牛輸入の拡大や、カドミウム汚染(というか摂取)のたがを外すため、という方向でしかモノが見えてこない。前の研究室に居た時、内閣府の諮問委員会(報道で流れないだけで、山のようにあるらしい)に入ったOBのK博士から食料安全性のために一肌脱いで欲しいみたいな依頼があったが(研究的にも面白い題目だったが労力不足で私には出来ない)、こんな委員会も風前の灯となるのだろうし、研究者の厚みがなく人を雇う事も出来ないから下っ端にこんな研究依頼が来るのだろう。どうでもいい、研究者を増やしてくれ。・・・日本の何処が科学技術立国なのだろう?常に欧米の後塵を拝する程度のバイ○ク研究(特に生物○源研究所)に億の金を落として居る事が、か?

 結局集中できず、研究系の雑務を済ませるに留まり、調子が全然上がらないので早々に帰る。ゆっくり眠れれば、眠ろう・・・・

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