ぐだぐだして、発表練習して、学会に出る。一種のバッチ試験で異常プリオンを含むラットの脳のホモジェネートを種類の異なる土壌に添加し、異常プリオンの消長を見たもの。黒ボク土では比較的早く検出されなくなるが、沖積土は結構長く検出し続けた、という結果だったが、考察がイマイチ。検出されないのは土壌への吸着か分解かといったことに触れていないし、少々規模を大きくしてえさを作りラットに食べさせてどうなるか、といったバイオアッセイも必要

 昼食後、シンポジウムに臨む。一握の土から始まる多点土壌診断が大区画水田の精密施肥に移り、畑地での有機態窒素吸収能力を持つ作物についての講演があって、私からいきなり大きさの異なる日本国単位の窒素収支ー地域別収支ーより小さな集水域での収支と河川水質というダウンサイジングで閉じた。厳しい質問もあったが、何とかこなせた。パネルディスカッションもどきどきモノだったが、何とかこなすことができたし、今後に通じる話もあって、充実した時間をすごせた。一筆の圃場から一気にスケールアップしたが、そういう発表を詳しく入れてほしくて、私に話を依頼した、と座長さんから内幕を教わった。ううむぅ・・・。シンポジウムでの発表だから確からしさの問題はあるが本を出したいという。まあ受理された論文と投稿中の論文を解体すれば一つ日本語で書くことに難は比較的低いと見て前向きに答えた。
 帰りは学会のリムジンバス。駅前で降りたら後ろから声がかかる。シンポジウムで発表した仲で飲もう、という。わーい!馬鹿話も研究に関してもバンバン話が膨らむ。と、同じ飲み屋に北大グループが来ていたので乱入。論文で知っていた本人に会ったりしたが、なかなか濃い馬鹿話に盛り上がってしまう。と、店員さん曰く、私がもといた集団は帰ったという。ほえ、お金払ってないよぉ!で、北大グループも帰る段になって、お金をと思ったらスピーカーだったから、とまけてもらえた。なんか悪いっす。
 泥酔した先生が同じ宿なので何とか送り届け、部屋に帰る。妻に電話して、ともかく眠る。
 内にこもることが多かったが、学術的にも人的にも終わりよければすべてよし、という感じかな。

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