ISBN:4004310237 新書 明石 和康 岩波書店 2006/06 ¥735

スペースシャトルの墜落に始まって、月・火星探査、と平和ものかと思いきや、MD等の軍事ものにも言及した、丸ごと一冊宇宙の本。共に鷹派のR.レーガンと息子ブッシュ、しかし思考の柔軟な前者と硬直した後者という構図が宇宙戦略に現れているのもおもしろかった。
スパルタンハレー(ハレー彗星は観測しないと明言していたNASAが急遽主旨換えして作った即席衛星)を積んだチャレンジャー事故爆発以来、NASAの管理体制はかなり変化したと「巨大システムの安全性」(講談社ブルーバックス)で読んだのだが、改善はまだまだだった、とか、SDIからMDという時系列的変化を追いかける上でも興味深かった。
軍事・民生入り乱れているのがいかにもアメリカらしい(企業決済も軍事・民生いっしょくただし)。振り返って日本の宇宙戦略がJAXAに統合されたことによるメリットって一体なんだろう?と思ったりもした。

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